「マガジンは自重で落下します」とはマック堺氏の名言かつ迷言である。
概要
プロシューターであるマック堺氏が主にトイガンのレビューをする際に出てくる言葉である。
この言葉が使用される主な瞬間
銃のマガジン(弾倉)を交換する際、マガジンキャッチボタン(銃からマガジンを外すためのボタン:以下マグキャッチ)を押した際に発せられることがある。この言葉には大まかに3段階があり
1.マガジンがスムーズに落ちる→マガジンは自重で落下します。
2.揺らさないと落ちない→マガジンは……揺らせば自重で落下します。
3.マガジンが落ちない・もしくは固定されている→マガジンは自重で落下しません。
の主に3段階活用される。
この言葉の重要度
マガジンが自重で落下するかしないかによって銃の特性がわかるため、この言葉は重要である。
ただし、あくまで精度があまり良くなかった時代にモデルガンの加工せずに済む出来の良さを褒める言葉であり、発言者本人の主な実弾射撃はスピードを競う競技であることを頭に入れておく必要がある。
マガジンが自重で落下する銃の特徴
大きなメリットとしてリロードがスムーズに行えることである。戦闘中に弾が切れできるだけ素早くリロードしなければならない際に重要になる。ほとんどの場合は片手でマグキャッチを押しながら、もう片方の手で予備のマガジンを装填するのだがマガジンが自重で落下しないと、この動作が素早くできない。
また、アサルトライフル・ハンドガンなどの銃はマガジンがスムーズに落ちる=変な軋みなどや引っかかりが無いことの証明にもなり、製品の精度を表していることにもなる。
ちなみに過去にあった固定スライド式ガスガンにはマガジン内のガスの圧力とBB弾を押すスプリングの力で、マグキャッチを押すとマガジンが勢いよく飛び出すものもあった。
マガジンが自重で落下しない銃の特徴
トイガンの場合はリザーブタンク式(上からジャラジャラBB弾を入れる銃)などのマガジンが元々ない銃や一部のトイガンでは製作者が故意にマガジンが自重で落下しないようにしているものがある。例えば東京マルイ製の10歳以上用ハンドガンではマガジンを引っ張って交換する方式を採用している。これは構造上マグキャッチ機能を盛り込めないなどの理由がある。また、上記に書いたように軋みやマガジン挿入口が狭い、マガジンの大きさがあっていないなどの指標にもなる(ぎちぎちなのは重量のあるガスガン用マガジンを不用意に落下させての破損を防ぐためであったり、位置ずれによるガスルートの分断が起きないようにするため、といった理由からである。サバゲーなどでマガジンを紛失しないための処置になることもある)。
ちなみにマガジンが落下しない銃=ダメな銃ではないので注意してほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=eJp2UUqZf8Q
実銃においてはマガジンが入っていないと発射できないようにするマガジンセーフティ機構の干渉、紛失防止の為にマガジンテンションスプリング等の落下防止機構がある、樹脂製マガジンでは空では落下するが装填状態では少し膨らむ、空のマガジンはかなり軽いのでエアソフトガンと異なり落下するだけの重量がない、マガジンハウジング(マガジンが入る部分)は動作不良の原因となるがたつきや砂塵の侵入等を減らすためにぎりぎりの寸法、マガジン表面の塗装や材料によっては滑りが悪い、汚れやマガジン等の部品の変形、といった理由から落ちないことは多い。
そのため、マグキャッチを押しつつ銃を振って遠心力でマガジンを投げ捨てるマグフリップといった技術や、マグプルのようなマガジンを引き抜きやすくするパーツなどがある。
射撃競技においてはマガジンを引き抜いたり銃を振るといった行動をなくし、少しでも時間を短縮するために、上記のような落下しづらくなる機構を除去する、マガジンハウジング内を削って隙間を広げる、といった加工も行われている。広げすぎてガタガタになると今度は装弾不良の原因となってしまう。
ちなみに、コバルト社のキネティックスというAR-15クローンには競技用としてマガジン交換時間を短縮するためにマガジン内に残弾がなくなると自動的に排出する機能が備えられている。
使用例
「○○は自重で落下します」など何かの動作をした際に使用することがある。
関連動画
https://www.youtube.com/watch?v=4V0mdb04YcU
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