CV:早見沙織
概要
ニニー・スパンコールがリーダーを務める人気アイドルグループ『セシルは2度死ぬ(セシル・ダイ・トゥワイス)』の元メンバー。
ダンスが上手いだけでなく、メンバーの中で背が高くクールビューティーとして活躍していたが、最近になって突然の脱退宣言。ゴシップ番組等で、ニニーとの仲の悪さが原因で脱退したと報道され話題になっている。
フロント・ロンドンの住人のはずだが、「エリー」と名付けた強力なドラゴンを引き連れてリバース・ロンドンに姿をあらわす。
上記の報道とは裏腹にニニーが大好き。ニニーと親しげに会話をしたり仲良くする者にキレてしまうほど、ニニーに想いを寄せている。
本来の性格は世間でのイメージとは程遠く、繊細で内向的な性格。背が高くメイク映えしてダンスが上手いというだけで、事務所の方針でクールなアイコンとして仕立て上げられていた。そうした理由からニニーをはじめとするグループメンバーに対し劣等感を持ち、自分の在り方に苦悩していた。
そんな中、街で偶然ドラゴンの幼体を見つけ「エリー」と名付け世話を始める。他人からは見えず、自分にだけ姿を見ることができるドラゴンという存在に出会い、自分が特別になった気がしたという。
エリーはだんだんと大きくなっていったが、ブルーノによって発見され、メイシーはリバース・ロンドンに誘導された。
エリーの正体(ネタバレ注意)
バルゴを巡るブルーノとのえる・ニニーの戦闘の最中、エリーが月光を受けて羽化。
その正体は童話竜(メルヒェンズ)と呼ばれる、リバース・ロンドン誕生の前からいたとされる7体の竜のうちの1体「シンデレラ」であった。
童話竜は『ダークドラゴンの始祖』『邪竜指定』『永久討伐対象』とされる凶悪なドラゴンで、リバース・ロンドンでは例外なく駆除対象となる。
殺戮本能を剥き出しに、周囲を見境なく攻撃する「シンデレラ」。その牙は当然のようにメイシーにも向かっていく。
「やめてエリー! あたしがわからないの!?」
姿が変わり果ててもなお「エリー」へと呼びかけるメイシーだが、その声は届くことはなかった。
すんでのところで救出されたものの、放心する彼女にニニーが声をかける。
「…だから…ムリだって言ってんでしょ…」
「あんたがどれだけ好きだって… 通じない相手にはどうやったて通じないの…」
「あの子が力をくれるだとか…あの子が特別なところへ連れて行ってくれるだとか…おとぎ話みたいなこと言わないでくれる?」
「おとぎ話なんかクソでしょ」
「あんな途中で解ける魔法の何がいいの」
「約束破ったからしょうがないとか 時間が過ぎたからしょうがないとか 何がしょうがないの バカみたい」
「あんたも 誰も 魔法が解ける本当の理由なんかわかってない」
「魔法が途中で解けるのは」
「それが自分の力じゃないからよ」
「メイシー あたしたちは 魔法をかける側でしょ」
その後なんやかんやあって、メイシーはウイング・バインドにてニニーたちの保護下に置かれることに。その際、彼女は満面の笑みを浮かべていた。