概要
ゲーム序盤において、ポーンの民から認められることで、主人公である「覚者」に付き従うようになる専属のポーン。いわゆる従者。
主人公同様に自由なキャラクターメイキングが可能で、性別、容姿ともに自由に設定可能であるため、その姿はプレイヤーによって異なる。
戦闘中の行動パターンや、各シチュエーションにおける口調なども、メイキング時にある程度決められるが、各地に存在する「語らいの肘掛け」において教育することが可能。行動パターンは特定のアイテムを用いることでも変更できる。
また、プレイヤー(覚者)の戦闘中の行動によっても変化し、弓や魔法などを用いる厄介な敵から先に倒そうとすれば、メインポーンもそれを真似るようになり、敵が残っているのにアイテムの回収を優先した場合、「魔物よりもまずはアイテムを!」などと豪語し、大型モンスターの足元で部位破壊報酬の回収に勤しむ行動をとったりもする。
職業も自由に変更できるが、混成強化職であるアサシン、ミスティックナイト、マジックアーチャーにはなることができない。
パーティに一人は回復役であるメイジがいたほうが便利であることから、ゲーム発売当初はメイジ率が極めて高いと言われていたが、現在では平均化が進んでおり、様々な職のポーンを見ることができるようになっている。
覚者と同時にレベルアップする唯一のメンバーであり、このほか他プレイヤーのメインポーンや、あらかじめ用意されたポーンの中から最大2名のサポートポーンを雇い、4人パーティを組むことができる。サポートポーンには経験値が入らずレベルアップしないため、やがてはメンバー入れ替えが発生することになり、それを通じたプレイヤー同士のゆるやかな交流が本作のオンライン要素となっている。
オンラインプレイであれば、自身のメインポーンを他のプレイヤーのところに派遣することが可能で、その際は派遣先でサポートポーンとして働くこととなり、宿屋に宿泊するタイミングで、リムポイントや、他プレイヤーからプレゼントされたアイテム類を持ち帰ってくることがある。
オフラインでも同様の現象は起きるが、基本的にあまりいいものを持って帰ってこない。
また派遣先で経験したクエストや討伐したモンスター、訪れた地域の知識を持ち帰ってくることもあるが、サポートポーンは戦闘で経験値を得ることがないため、派遣先でレベルアップしたり経験値を持ち帰ることはない。
派遣先のプレイヤーから、容姿や戦闘などについての評価を☆5段階でもらうことができ、これらの評価は他プレイヤーからも閲覧できるため、ポーンを雇う際の指標のひとつにもなる。
このシステムから、他プレイヤーとは関係ない操作キャラである覚者よりも、メインポーンの装備や育成に気を使うプレイヤーも多い。
プレイヤー間では「メイポ」と呼ばれ親しまれており、肘掛けやアイテムでの教育、放っておいても主人の行動を真似るようになるなど、まるで育児のようなAIシステムから、プレイヤーが親の愛に目覚めてしまうことも多いようだ。
あるいは恋愛対象として、愛や萌えに目覚めるケースも少なくない(メイキングの時点で偏愛が始まっている場合もある)ようだが、この場合は大きな落とし穴が待っている。
本作では、ある時点で最も好感度が高いキャラクターが主人公と恋愛関係となり、ストーリー展開にも深く関わることとなる。好感度はキャラクターとのエピソードをこなしたり、プレゼントをすることで上昇させることができるが、現役ポーンとの間には好感度というものが存在しない。
作中で最も主人公に近しい距離にあり、そういう関係になってもおかしくないはずのメインポーンであるにもかかわらず、どう頑張ろうと恋愛関係には持ち込めないのだ。ストーリーの展開上やむを得ないとはいえ、プレゼントひとつできないメインポーンとの関係は非常に歯がゆいものがある。
覚者と共にEDを迎えられるキャラクターの中には出自がポーンである者も含まれており、感情が希薄な種族のポーンであっても、場合によっては恋愛関係を築けることが明かされているだけに、メインポーンを嫁or婿にできないことを嘆くプレイヤーが多数存在するようだ。
ポーンの民
別名「異界渡り」とも称される、人の外観を持った人ならざる存在。
リムと呼ばれる石碑から召喚でき、扱いやすい戦力として軍隊や旅の護衛に重宝されている。
自発的な意志や感情を持たないことから、人間社会においては異端の存在として忌避する者もいる。
その肉体は霊体のようなもので構成されているらしく、死を迎えたとしても肉体を失うだけで、再びリムから召喚すれば元の姿で復活できる。作中においても、その性質を最大限に活用することとなる。
自発的な意志や感情を持たない、とされるが、他NPCの会話によると、「冗談も通じるし、バカ騒ぎに付き合うこともあるが、どこか冷めている」らしい。初回特典の小説でも主人をからかう場面が見られるなど、感情がないわけではなく、自らの感情や意志を動機として行動することができない、というニュアンスのようだ。
「覚者に付き従う」という彼らの使命については忠実であり、その使命を全うすることが彼らにとって唯一の欲求と言えるもののようだ。いつもはそっけない相棒が急に心強い言葉を掛けてきた時などには、不意をつかれてじーんと来るプレイヤーもいる。
また、覚者に付き従うポーンは、少しずつ主人に似ていくという特性を持つ。そのためか、竜識者と呼ばれる覚者に付き従うポーン(愚者)は、主人に瓜二つの外見を持っている。
それ以外にも、覚者に付き従うことで変化が起こることが作中で明かされている。
ドラゴンズドグマオンラインにて
前作に引き続き登場している。
異界渡りという通称や、覚者と契約を結び付き従うなど基本設定もほぼ共通している模様。
本作では複数のポーンと契約を結ぶことが可能となっているほか、戦闘不能のまま放置されロストしたポーンは、そのままリムから召喚することはできず、あるダンジョンの内部で救出し復活させる必要がある。
今作ではプレイヤー同士の協力プレイがメインであるためか、AIがあまり高性能に設定されておらず、使いこなすには余計な行動をさせないためのスキルセットや、綿密な指示などが必須となる。
それでも戦闘不能になりやすく、また今作は助け起こすのに一定時間が必要となりその間が無防備になることもあって、ポーンを助けようと思ったら自身が戦闘不能に陥ってしまう、など逆に足手まといになることも。
むしろ今作では、装備や消耗品を作成・強化するクラフト要員としての需要が大きい。
最序盤の品以外は店売りされていない装備品を作成・強化したり、消耗品を安価で量産したりと、こちらでポーンにお世話にならないことはないであろう。