ドイツ海軍の1923年型水雷艇(別称:猛禽級水雷艇)の一番艦。
ヴィルヘルムスハーフェンにて1925年5月2日起工、1926年3月24日に進水し、同年の10月1日に竣工する。
当初は駆逐艦とされていたが、Z1型駆逐艦が登場するにおよび1934年に水雷艇に艦種変更となる。
1936年のスペイン内乱では沿岸での哨戒活動に従事。
第二次世界大戦勃発後の1940年4月8日より始まったノルウェー侵攻作戦ヴェーゼル演習ではオスカー・クメッツ中将の第五戦闘グループとしてオスロ攻略に参加した。
同年5月8日、英潜水艦タークーの攻撃で損傷。
1942年に修理を終えて復帰してからはデンマーク・フランス沿岸での哨戒活動に従事。
1944年6月6日の連合軍のノルマンディー上陸ではハインリヒ・ホフマン少佐の第五水雷艇隊の一艦としてル・アーブルより出撃し、連合軍侵攻艦隊に海上からのドイツ軍初めて反撃の一撃となり自由ノルウェー駆逐艦スヴェンナーを隊で撃沈する。
15日の連合軍重爆撃機によるル・アーブル空襲にて撃沈された。