概要
フェリーレ公爵家の当主ルドベックに仕える将でクラスは槍武将(グローリードゥクス)
登場は暁の女神第二部一章、ルドベックの手足となるクリミアの反乱分子を増やす為にクリミアの田舎町へ赴き若者を扇動し回っていた。
扇動の際に前作主人公アイクの名を引き合いに出して演説するなど内容も然ることながら、前作を楽しんだプレイヤーからしたら彼の戦いの軌跡を逆手に取るこのやり方に怒りを覚えるものである。
田舎町の一つであるオマ村にもやって来ては言葉巧みに若者達を扇動するも、かつてのクリミア戦役にて志願兵として戦い抜いた退役軍人のチャップとネフェニー、そして流れ者の盗賊ヘザーによって討ち取られた。
ヤードリーが討ち取られた後も反乱に賛同した若者たちはチャップとネフェニーに対し攻撃を続けるも、たった今武器を持ったド素人に対しクリミア戦役を戦い抜いた熟練の戦士である二人には全く歯が立たず、戒めに意味も含めて腕を折られる等戦闘力を奪われた。
この戦いによって反乱を主導しているのがヤードリーの主君であるフェリーレ公であると知ったチャップ達は家族を連れクリミア王宮へと向かい、事の詳細を女王エリンシアへ報告をした。
無能
登場は一回だけであり、特に特筆する能力もない普通のボスである。
しかしシナリオでの立ち振る舞いや言動は非常にお粗末であり、主君のルドベックが起こした反乱が失敗した最大の原因だと言われている。以下理由を述べる
その1：首謀者の名前をやたら喋る
ルドベックの反乱は準備段階で水面下に行われており決して女王の耳に入ってはならない状況にあった、にもかかわらずヤードリーは「フェリーレ公ルドベック様」とわざわざ反乱の首謀者が何処の誰かまで初めて聞く相手にも分かるくらい丁寧に叫び続けていた。
オマ村だけかと思われたがヘザーもアチコチの村でフェリーレ公の配下が若者を扇動して回っているとの情報を入手しており、コレが原因でエリンシアにも反乱が露呈した。
その2：そもそも弱い
ゲーム上仕方ないのだが幾ら退役軍人とはいえ村人2人+その場にいた盗賊一人に倒されるなど、仮にも公爵軍の将とは思えない弱さである。
というのも、確かにこのステージの敵は反乱に扇動した素人の若者だがよく見ると正規の公爵兵の方が多く、この公爵兵の数だけでも村人2人より戦力は上である。
しかし公爵兵は全員攻撃範囲に入らないと動かない為一人一人釣り出されて倒されるだけであり、将なのにろくな指示も出していない。
敵キャラとして出てきても装備こそ立派だがステータスは低く、逆に装備の質が安価なチャップにダメージ負けしてしまう程。
その3：同僚の存在
ここまで大ポカをやらかしているヤードリーだが、もしかしたらフェリーレ公爵軍が全体的に無能なのでは？という考え方もある……が、そんな事は無かった
同僚その1・マージョウ
ヤードリーと同じくフェリーレ公爵家に仕える将、フェリーレ城近郊にある洞窟にて反乱の証拠を押さえたルキノ達を抹殺すべく部隊を連れて交戦した後に討ち取られた。
ヤードリーとは違い余計な事は喋らず、それでいて魔法職の賢者であるため魔防が低いルキノ一行にとっては脅威となる強さを持つ。
また暗闇の洞窟なので篝火を消して視覚外から部下を奇襲させる等戦術もしっかりしている。
討ち取られこそしたものの戦術・戦闘能力共にしっかりとしており彼自身にミスは無い。
同僚その2・タシヨリア
フェリーレ公爵家の従者、フェリーレ城に布陣し素人の反乱兵と共に王宮騎士団を迎え撃つも、ルドベックにとって彼らは囮であり討ち取られる最後まで援軍が来ると信じ込まされていた。
本人も半ば自棄になっており指示もおざなりであり、更に剣豪でありながら初期位置から動かないせいで射程持ちに対して反撃も出来ないと散々である。
しかしタシヨリアはルドベックから援軍を送ると騙されており、主力部隊がルドベックの元に居るので配置されている兵士も殆どが素人ばかり、コレばかりはタシヨリアの不備とは言い切れない。
ただ、彼の無駄な奮闘により王宮騎士団はエリンシアの元へ向かうのに手間と労力を要したため、一概に無駄死にではなかった。
結論
チャップ達を倒せば反乱の首謀者であるルドベックの名を口に出しても問題ないと思っていたのだろうが、肝心の戦闘能力も低い上に本人は討ち取られ、事の詳細を報告されるという最悪の結果を作った。
同僚の2人も討ち取られたものの取り分け致命的なミスは無く、タシヨリアに関しては最初から時間稼ぎの捨て駒として扱われていた。
結果としてヤードリーだけ取り返しの付かないミスをやらかしており、ヤードリーが居なかったらルドベックの反乱は成功したのでは？と考察するプレイヤーも多い。
