概要
『暁の女神』終盤、女神の塔にてユンヌが世界の始まりを語ることによって明らかになった存在。
創世
かつて水しかなかった世界に降り立ち、大地と生命、全てを創造した少女の姿をした女神。
はじめは大陸をつくり、植物をつくり、動物をつくり……と世界の創造の楽しさに夢中になっていた。
しかしある日、自分と同じ姿を持つ者がいないこと、その寂しさに気付き、何千年も悲しみに暮れるようになってしまう。その様子を見ていた動物達がアスタテューヌを励まそうと彼女に似た姿に変化していくようになり、それは『マンナズ』と呼ばれる後のベオクとラグズの祖先が誕生した。
マンナズ達はアスタテューヌを自分達の神と崇め、彼女の髪の色を「夜明けの光のよう」と例えた。
これが『暁の女神アスタテューヌ』の由縁である。
大洪水
マンナズ達が誕生し、彼らの神として君臨するようになったが、自分の愛する子供達でもあるそのマンナズ達が徐々に増え更に変化し始め、やがては「自分達がより優れた種族である」とお互いに争うようになってしまう。
なんとかして彼らを諫めようと「争いをやめるきっかけになれば」と『ベオク』、『ラグズ』という二つの種族名を与えるもかえって争いの激化を招くことになってしまい、愛する者達が殺し合うことに怒り、悲しみ、耐えられなくなってしまったアスタテューヌは力を使って無理矢理にでも止めようとしたとき、彼女の内に溜っていた負の感情が力の暴走を招いてしまい、世界中に存在していた大陸のほとんどを大洪水で沈没させてしまった。
自分が起こしたことを酷く後悔したアスタテューヌは「負の感情があるからこんなことをしてしまった」と考え、自身の『負』を追い出したことで女神は二つの、正反対の存在に分かれた。
それが『正の女神アスタルテ』と『負の女神ユンヌ』であり、これが元で大きな動きを生み出すきっかけとなるのはもっと先の時代である。
その後
※エルラン生存ルートで発生
『暁』の終章にてアイク達の活躍で人間を滅ぼそうとしたアスタルテは消滅し、対の存在であるユンヌも消滅したことで女神はこの世界からいなくなったかと思われたが……
フフ ただいま。
また会えて嬉しいわ、エルラン。
それから1200年後に『暁の女神アスタテューヌ』として復活し、彼女が戻ってくることを予感していたエルランの元にその姿を現した。
世界に新たな戦乱が巻き起ころうとしていることを感じつつも、また同じ過ちを繰り返さないように世界を創造した者としてその行く末を見守ることを決意している。