ストーリー
宇宙暦6809年、平和な王国「バニーランド」に突然、異星人の攻撃が開始された。異星人は驚異的な科学力と妖術を誇り、王宮にまでその魔手を延ばした。
王宮に進入した敵戦闘機は、国王、王女、王女の妹の三人を連れ去ってしまった。
すぐさま王家特殊戦闘メカ「USAGI」が出動。しかし敵戦闘機は大気圏を離脱、母船へと………。
こうして、「USAGI」の人質救出のための激しい戦いが始まった。
情報によれば異星人のボス「妖魔王」は三千年も生き続けている化物らしい。
果たして「USAGI」は「妖魔王」を倒して人質を救出できるのか。
(『ラビオレプス』販促用小冊子より)
概要
ビデオシステムが1987年に販売した業務用横スクロール型シューティングゲーム。海外では『Rabbit Punch』のタイトルでバリー・ミッドウェイ社がライセンス販売していた。
ゲームシステム
自機のUSAGIを操作する8方向レバーにビーム発射ボタンとミサイル発射ボタンを用い、全12ステージを戦い抜く。クレジット投入後に難易度を選択可能で、通常のノーマルモードと敵のスコアが2倍に増え、背景の色が変わる難易度の高いエキスパートモードの2種がある。2人同時プレイも可能で、2プレイヤー側は緑色のUSAGIを操作する。
ボタン押しっぱなしでセミオート連射が可能なビーム攻撃は自機との距離が近い敵に対しては威力の高いパンチ攻撃に切り替わる。有限装備のミサイルは複数のミサイルが敵を追尾する強力な武器で、アイテムのヒートミサイルを取得すると自機の耳に黄色いリボンが付き、敵を貫通するミサイルを撃てるようになる(ダメージを受けるとリボンは取れてしまうが再取得可能)。
地上に降り立っている時にレバーを下に入れるとしゃがむことが可能。また、しゃがみ状態からすばやくレバーを上に入れると急上昇できる。
ライフ制(3ゲージ分。一定のスコアに達すると1本分増加)&残機制であるが、残機を失っても新たに自機が出現する訳ではなく、やられた位置でそのまま復活するという(やられると地上へ落下するが)珍しいシステムを用いている。
登場キャラクター
北白川小桃
京都弁を話すバニーランドの王女で、ステージ12に囚われている。彼女を救助することでめでたくエンディングとなるのだが、クリアまでにミサイルを1発でも使用していると感謝の言葉の後に「でもミサイルは大切にね」と興を削ぐことをのたまう(逆に1発もミサイルを撃たずにクリアすればボーナス点を貰える)。
北白川小兎美
バニースーツに身を包んだ小桃の妹で、ステージ4に囚われている。『ソニックウィングス3』ではとある条件を満たすと使用可能な隠し機体AKA USAGIのパイロットとして登場し、再び攫われた小桃を単身で救助に向かう。
北白川太郎
バニーランドの国王で、ステージ8に囚われている。年甲斐もなくウサギの着ぐるみを身に着け、それでいて娘達に比べて背の低いジジイ。ビデオシステムの脱衣麻雀『お雀子ハイスクール』ではそのままの姿で校長先生として出演し、『ソニックウィングス』では彼によく似た英国紳士のリヴァー・N・ホワイト卿が登場している。