名前
単にラーダー(Radha)と呼ばれることが多い。ラーダーはサンスクリット語で「成功」や「繁栄」を意味する。
ここではインド神話に登場するラーダーについて解説する。
概要
クリシュナが愛した牧女(ゴーピー)たちの一人。クリシュナがヴィシュヌの化身であるように、ラーダーはヴィシュヌ神妃ラクシュミーの化身とされる。
ちなみに、クリシュナの正妻であるルクミニーもラクシュミーの化身である。
ラーダーはクリシュナの恋人であり、『バーガヴァタ・プラーナ』で描かれた二人の恋愛は人と神との関係の象徴とされた。ふたりの関係を官能的かつ濃密に描写した『ギータ・ゴーヴィンダ』の著者ジャヤデーヴァはバクティ(神への熱烈な愛)運動の聖者とされる。
クリシュナとラーダーはしばしば並んだ形で像が祭壇に祀られ、その形式はラーダークリシュナと呼ばれ、ラーダークリシュナンという苗字の語源となった。