概要
リアップとは大正製薬より発売されている壮年性脱毛症(男性型脱毛症)治療薬である。有効成分はミノキシジル。
壮年性脱毛症とは、大半の男性および一部の女性に見られる、加齢によって進行する前頭部及び頭頂部を主とした範囲の頭髪の減少、消失を特徴とする重篤な生理現象である。
極めて普遍的に発症し多大な精神的苦痛を招くにもかかわらず、永らく効果的な治療法が存在しておらず、胡散臭い民間療法や育毛剤などの髪頼み、もとい神頼みに近い治療や、カツラなどのその場しのぎの抵抗が続けられてきた。
一方、ミノキシジルは血管拡張薬としてアップジョン社(現ファイザー社)により開発された成分である。その後、理屈はよくわからない(注1)が毛が生える効果がある事が判明したため、育毛剤として販売されるに至り、日本では大正薬品によって商品名リアップとして発売された。以降、いわゆる「毛生え薬」の代名詞として頭髪を失ないつつある人々の希望となっている。現在ではジェネリック製品も販売されているが、知名度が違い過ぎるのでまとめてリアップ呼ばわりでいいです。
(注1:製品情報では‘毛包に直接作用し発毛効果を発揮する’というとてもフワッとした説明がされているが、ようは毛細血管を拡張する事で血行が促進され、毛根に栄養的なやつが行き渡り易くなるとの説が有力である。知らんけど。)
なお、非常に申し上げにくいのですが、毛髪を失いつつある場合には高い効果が認められる一方、生え際が完全に後退したような場合にはもはや手遅れである可能性が高い。添付文書にもそう書いてある。
なお頭髪を失なった状態の治療は、国民が憲法によって保証された健康で文化的な生活を送り幸福を追及する権利を保証するため、お国が全力ではないが7割くらいを(俺らが払った保険料や税金から)負担してくれる医療保険制度の対象ではないため、リアップは全額自己負担である。
頭髪を失うという個人の尊厳や名誉を深刻に棄損される状態になっても、日本国は助けてくれないため自分で何とかしろよハゲ。という事である。
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