「なんかヤなことでもあったのー?一杯いっとく?」
解説
シェン市で弁当屋を営む料理人。
魔物の肉を用いた料理を提供する店を開店したが、悪意ある客の口コミテロが原因で店が潰れてしまう。
様々な不運から気を紛らわす為、お茶で泥酔して帰宅していた途中、子供をかばって事故に遭遇し生死の境をさまようことになる。
プロフィール
経歴
リンの不運は幼い頃から続いており、不運の化身と 呼ばれるのも無理はない。幼い頃に両親が経営していた食堂は、正派と邪派の争いに巻きこまれて壊滅した。その後、就職した食堂もリンが働き始めると次々と事件が発生して潰れてしまった。それに懲りたリンは、最初の食堂で知り合った料理人の元で料理を学び始めた。
なにをしてもうまくいかない。リンはその苦しさを紛らわせるため、毎日のように「お茶」を飲んで酔っぱらう習慣ができてしまった。
リンはお茶でさえあれば世界中のどんなお茶でも大好きだが、一番好きなのはシェン市名物の穀物茶だ。お茶を飲んで酔っ払い、誰とでも友達になったり、言い争いになったりするのは毎度のことだ。酔っぱらうと豪快で人懐っこい性格になるが、普段は常に不安な様子をみせる。戦う時も同様でお茶を飲めば迷いが消え、自信を持って戦うため強くなる。武術なのか酔っぱらってふらついているのか分からない剣さばきは、彼女の得意とする酔剣術である。
服装
髪型は両側を団子状に纏めており、左右にそれぞれ黄と白の花飾りを付け、両耳にも耳飾りを付けている。
トップスには金装飾の入ったノースリーブのチャイナドレスを着ており、花の模様が装飾されている。
下半身には黒の花柄タイツとショートパンツを履き、靴はグローバル版のみ厚底のものを履いている。
この服はリンの店に伝わる伝統の服装なのだが、身体のラインを強調しているようにも見える為、後述の短編では見栄っ張りなティタンがそれをネタにしていちゃもんをつける場面も…
短編集「リンのお弁当屋さん」
リンは幼い頃に弁当屋を営む両親の手伝いをしながら暮らしていた。しかし、正派の武術師達と邪派の武術師達が団体で両親の店に来たある日、リンのちょっとしたミスにより両勢力で大乱闘が発生。結果、20年かけて開いた両親の弁当屋は壊滅した…
それから時間が経ち、23歳になったリンは諦めずに資金を集め、長い時を経てついに両親の店を立て直す事に成功した…かに思われた。なんと開店初日から客として来ていた、見栄っ張りなティタンにより様々ないちゃもんをでっち上げられ、それをSNSで拡散されてしまう。その結果リンの店はたった1日で潰れてしまうのだった…
その夜、あまりの不運によりヤケ茶して泥酔したリンは悲しみに暮れながら帰路についていたが、その途中でバイクに轢かれそうになっている子供を見つける。それを咄嗟に庇いリンは死後の世界、「冥界」へと誘われる事になる。
生死の境をさ迷い冥界にたどり着いたリンは、死神の意向により冥界で弁当屋を開く事になり、一定の徳を積んだら現世に送還する事を約束される。彼女を担当する死神は、株式会社冥界第3支部に所属するユナ。リンは現世に帰還するべく、冥界で再び弁当屋の経営を開始するのだった。