概要
レプトセファルス(レプトケファルスとも)とはカライワシ上目に分類される魚類の幼生(稚魚)を指す呼び名で、ウナギのものが特に有名。透明で木の葉のように平たい形をしている。海流に乗って遠くまで移動するのに都合の良い形に進化したものと考えられている。ウナギのレプトセファルスが海で成長したものがシラスウナギであり、川を遡ってウナギになる。
ウナギやハモのレプトセファルスは5cmくらいだが、ソコギスの仲間には幼生で1.8mというものも見つかっている。成体になると30mにも……とかなりそうだが、レプトセファルスは回遊を終えて変態するとともに少なからず体長が縮むことがわかっており、ソコギスの成体は最大でも1mに満たない。
他にもカライワシ目、ソトイワシ目に分類される仲間では二股に分かれた尾びれを持っていたり、ウナギの仲間でもフウセンウナギ亜目では体高が非常に高く口が大きい独特の姿をとる。
食性
口の構造が捕食に向かないことから何を食べるのか長年謎だったのだが、近年の研究でマリンスノーであるとわかってきた。これにより人工飼料による飼育が実用化され、採算度外視であれば完全養殖もできるようになったが、手間暇がとんでもなくかかってしまうので、完全養殖ウナギが店頭に並ぶのはまだまだ先のことになりそうだ。
関連タグ
→特徴的な幼生期をもち、個別に名前がついている魚たち。