概要
その名はゲール語やスコットランドの高地の言葉で≪アザラシ≫という意味で、海中ではアザラシの姿をしているが、陸に上がる時には毛皮を脱いで人間の姿になるとされ、真夏の白夜に岸辺でダンスを踊ったりするとされる。
スコットランド北東に位置するオークニー諸島やシェットランド諸島の伝承に伝わる妖精のセルキーたちによく似ている(その為、同一視、もしくは別名と捉えている人もいるらしい)が、こちらは優しい性格でいたって温厚な種族とされ、例え人間たちに傷付けられても復讐などを行うこと無く、ただこれからは仲間を傷つけない様に頼みに来るだけだといわれている。
その為、一説には妖精界の住人の中で最も気立てが良いという評価をしている人もおり、基本的に人間に危害を加えることは無いとされている。
また日本などに伝わる羽衣伝説の様な伝承も伝わっているほか、アザラシの子孫の末裔だと伝わるノース・ユイスト島のマック・コドゥム族はローン一族の乙女と人間の間に生まれた子供の末裔という伝承が伝わっているという。