三島屋変調百物語
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みしまやへんちょうひゃくものがたり
宮部みゆきが書いた小説で、江戸時代の怪談話。
17歳の少女であるお近が白黒の間という場所で正座しながら、やってきたお客様が身をもって体験した怪談話をひたすら聞き続けるだけの話。
基本的にお近は話を聞くだけの聞き手に過ぎないため、怪談に巻き込まれることはないのだが例外はある(「家鳴り」など)。
怪談話とはいっても怖い話ばかりではなく、必ずしも襲われるとは限らず(人間に友好的なのもいる)、色々なジャンルがありカオス。
宮部みゆきがこの作品で本当に100個も怪談話を書くつもりなのかは不明。現時点では38個に到達した。
- おそろし 三島屋変調百物語事始(ことはじめ)
収録作品は、「曼珠沙華」「凶宅」「邪恋」「魔鏡」「家鳴り」の5つ。「家鳴り」は今までの話の集大成である。打ち切り対策だったのかは不明。
- あんじゅう 三島屋変調百物語事続(ことのつづき)
収録作品は、「逃げ水」「藪から千本」「暗獣」「吼える仏」の4つ。ここまでで9つ。
- 泣き童子(なきわらし) 三島屋変調百物語参之続(さんのつづき)
収録作品は、「魂取の池」「くりから御殿」「泣き童子」「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」の6つ。
このうち、「小雪舞う日の怪談語り」は1つの話ではなく5つの短い話を一つに束ねたものであるため、それを考慮すると10つ。ここまでで19つ。
- 三鬼(さんき) 三島屋変調百物語四之続(よんのつづき)
収録作品は、「迷いの旅籠」「食客ひだる神」「三鬼」「おくらさま」の4つ。ここまでで23つ。
- あやかし草紙(あやかしぞうし) 三島屋変調百物語伍之続(ごのつづき)
収録作品は、「開けずの間」「だんまり姫」「面の家」「あやかし草紙」「金目の猫」の5つ。ここまでで28つ。
- 黒武御神火御殿(くろたけごじんかごてん) 三島屋変調百物語六之続(ろくのつづき)
収録作品は、「泣きぼくろ」「姑の墓」「同行二人」「黒武御神火御殿」の4つ。ここまでで32つ。
- 魂手形(たまてがた)三島屋変調百物語七之続(しちのつづき)
収録作品は、「火焰太鼓」「一途の念」「魂手形」の3つ。ここまでで35つ。
- よって件のごとし(よってくだんのごとし) 三島変調百物語八之続(はちのつづき)
収録作品は、「賽子と虻」「土鍋女房」「よって件のごとし」の3つ。ここまでで38つ。
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