伊達政人
だてまさひと
「クソが……、まさかまたこの島に送り込まれてくるとはな」
現実版BTOOOM!の前回優勝者。
本質的には打算的であらゆる人間を見下し、自分の保身のことしか考えていない性格。
元の世界で医療行為を疎かにしていたためにこのゲームに送り込まれた。
裕福な育ちである模様。
体力も知能も水準以上だが、その最大の武器は、誠実さを装った外面のよさと、自分の利益のためなら他人の事情や気持ちを一切考慮しない冷酷さであり、そもそもゲームに参加した理由というのが手術ミスの責任を、部下の看護師・村崎一人に押し付けたという極めて同情の余地がないもの。前大会で戦いに協力していた村崎さえ自分一人だけクリアするために何の躊躇もなく殺害しかけた。物語内における現大会においても、主人公・竜太の仲間の一人を治療して彼らを信頼させ、竜太と仲間一行を皆殺しにしてクリアする計画を立てるが、よりにもよって生き残っていた村崎と鉢合わせてしまい、竜太と交戦して敗北。その後も村崎の善意によって生き延び続けるが、最期は脱出を計画した竜太達をまたもや裏切り、回収に現れたゲームのスタッフの一人と揉み合いになって射殺されるという最も相応しい末路を迎える。
現世界でも立派な鼻つまみ者だったり犯罪者だったりするライバルのプレイヤー達さえ脱出計画に協力する中、最後まで自分のことしか考えていなかった作中最悪の外道であった。
しかし、一方で前大会で優勝した時は殺人ゲームを強要した主催者に怒りをぶつけたり、殺人に手を染めて医師としての自信を失った事を同僚に相談したりする等、僅かながら良心が残っていたようであったが、自身を妬んでいた同僚から絶交を告げられた事で完全にやさぐれてしまい、2度目の大会に選ばれるまで手にした賞金で豪遊しながら自堕落な生活を送っていた。