概要
2009年から2010年まで「週刊コミックバンチ」で連載されていたが、休刊に伴い「月刊コミック@バンチ」に移籍し、2011年から2018年まで連載。全26巻。
尚、完結26巻は「Light友情編」と「Dark真実編」が発売されている。
アニメ化が発表され、2012年10月から12月まで放送された。
2017年1月にはTOKYOMXにて再放送開始、2月にはオンラインゲーム版のリリースも発表された。
2018年にはスピンオフ作品『BTOOOM!U-18』(作画担当は伊藤洋樹)が、『月刊コミック@バンチ』をリニューアルした『月刊コミックバンチ』にて、2023年まで連載。
ストーリー
定職にも就かず、日々オンラインゲームの「BTOOOM!」に没頭していた坂本竜太は、ある日南海の孤島のジャングルの中で目を覚ます。
何故そこにいるのかも分からぬまま、彼は同じく島に連れ去られて来た多くの人々と、爆弾を駆使した殺し合い=リアル版「BTOOOM!」に巻き込まれる。
ゲームとしてのBTOOOM!
対応機種はXBOX360のようなゲーム機、『DXBOX720』。全世界で300万本販売の大ヒット作。
ゲーム性は『FPS+ボンバーマン』といった感じで、クラッカー、時限式、リモコン式など使用用途のさまざまな特殊爆弾『BIM』を駆使し相手を殲滅する。
物陰に隠れたプレイヤーに対しては『ソナー』を発信し位置を特定できる。が、動いている人間しか捕捉できず、タイミングによっては相殺も可能なので過信は禁物。
作中の描写によると全世界とのオンライン対戦、およびボイスチャット機能も搭載されている様子。
リアルBTOOOM!
- 基本概要
参加者の左手についている緑色のICチップを8つ(自分の1つ+他人から奪う7つ)集めれば勝利、島から脱出できる。
このICチップは原則『所持者が死ぬ』ことでしか取り外せない。よってコレを奪うために殺し合いをすることになる。
- 戦闘
BIMもソナー(ICチップに内蔵)もゲーム版と据え置きの性能を持つ。が、別にBIMを使用せず殺害しても構わない。
またリアルBTOOOM!のBIMには『所有権』の概念があり、それを最初に持っていたプレイヤーにしかBIMを起動できない。
ただし、BIMを『解除』されたり所有者が殺害された場合は所有権が移るようだ。
- サバイバル
食料などの生活用品は1日1回定時にパラシュートつきトランクに入れて投下されるため、コレのために殺し合いをすることにもなる。
バトルロワイアルにおける禁止エリアや制限時間の類は存在しないが、島には危険な生物が多数生息しているため、その撃退にもBIMを使わざるを得なくなり結局武器を失い死に至ることとなる。
このゲームはいわゆる『裏の世界』において生中継されており、その視聴者の中にはあの大佐もいるとか……。
登場人物
『BTOOOM!』からの登場人物
22歳。知能も身体能力もコミュ力もゲームの才能も人並み以上のスーパーニート。
ゲーム版BTOOOM!では四つ星プレイヤーにして日本唯一の世界トップ10ランカー。つまりネトゲ廃人。
リアルBTOOOM!でもその知識を生かし危機を乗り越えていくが、殺人については快く思っていない。
後述のヒミコとはゲーム内結婚をした仲だが、お互い顔を知らないため現実のヒミコがそうだとはなかなか気づかなかった。
15歳。『ヒミコ(HIMIKO)』はユーザー名及びあだ名であり、本名は別にある。
かつては仲の良い女子3人と友人グループを作って有意義な高校生活を過ごしていたが、その3人をレイプ被害に遭わせてしまった過去があり、自身もリアルBTOOOM!で参加者にレイプされたことから極度の男性不信に陥ってしまう。
しかし、坂本や平と協力することで彼らには少しずつ心を許していく。
顔つきから、CAVEや作者を知る者に『(成長した)キャスパー』と呼ばれていたことも。
お色気ポジションも勤めており、BTOOOM!関連グッズでは脱がされることもしばしば。
その非行はひったくりから徐々にエスカレートし連続強姦殺人事件を起こすまでに至った。
ゲーム版BTOOOM!でも三ツ星相当の実力を持ち、坂本とほぼ互角に渡り合う。
後に東郷平太郎達のチームに加わり次第に成長していく。
22歳。ホスト、坂本の高校の同級生。
坂本と並ぶ高スペックの持ち主だが、坂本と違って情け容赦なく殺す主義。
26歳。会社員。
11歳。ゲームにおける最年少参加者。
喋れないため、意思疎通はポシェットに入ったタブレット端末で行う。
51歳。家庭内では模範的な父親だが職場では違法ギリギリの行為も厭わず客との対立も少なくない。
『敵を作らず心を許さず』を信条としているため柔和な外見や口調に反してかなりの策士。
登場シーンで『脱いでるところを主人公に偶然見つかった』ことや、『自身のピンチに主人公が駆けつけてくれた』ことから、ヒミコの台頭までは彼がヒロイン扱いされていた。
38歳。元自衛官、つまり軍人としての戦闘経験持ち。
そのためか(宮本から見て)詳細不明であるBIMやソナーは原則使用せず、ナイフによる戦闘術とサバイバル経験のみを駆使し対戦相手を血の海に沈める。
40歳。医者。
リアル版BTOOOM!の前回優勝者。
平気で嘘をつく本性を持っており、元の世界で医療行為を疎かにしていたためにこのゲームに送り込まれた。
19歳。読者モデル。
ギャルであり、自分が世の中の中心にいるためならばなんでもする。
得意技は格闘技であり、スタンガンを持ったヒミコを翻弄した。
織田と一緒に行動する。あだ名は「デコ」
45歳。無職。
最大で4人がこの殺人ゲームから生還出来ることを確認したため、4人でのゲームクリアーを目指す。
リーダーとしての資質に優れていて、レーダーとジェスチャーを組み合わせて連係プレーを行う戦法で勝ち残ってきた。
途中から、吉良の実力を買いチームに引き入れる。
吉良の単独行動のせいでチームは惨敗に終わり仲間の一人からは制裁を求められるが、暴力的に解決することを一切否定し、大人としての対応で吉良に接触する。
鷹嘴(たかのはし)
ゲームプランナー、ようは主催者側の人間。
若き日の高橋名人がモデルで、在ろうことかアニメ化した際の声優を高橋名人が務めている。
『BTOOOM!U-18』からの登場人物
通称「KAN」。動画サイトNewTubeに「KANチャンネル」という名前で動画投稿をしているNewTuber。
BTOOOM!をヤラセではなく、本当の殺し合いだと世間に広めるため、BTOOOM!U-18に自ら参加する。
女子高生。開始早々、プレイヤーに強姦されそうになったところをKANに救われ、行動を共にする。
幼い頃は両親と弟の4人家族だったが、その当時父親(実際は母親の再婚相手である男)を刺殺しており、後に自分は過去に人を殺したことがあるとKANに告白しているが、実は他にもう一つの秘密が…?
アニメ
スタッフ
主題歌
オープニングテーマ
「No pain, No game」
エンディングテーマ
「アオゾラ」
作詞 - 真名杏樹 / 作曲 - 本間昭光 / 編曲 - 中村タイチ / 歌 - May'n
余談
- 放送事故
2012年11月11日、ニコニコ動画では、第6話『生贄の夜』で放送事故によって暗転した画面が流れ続けてしまうというハプニングが起きた。
ちなみに、これによって、5の評価(良くなかった)が91.8%も記録してしまうという結果を出した。
- なお、当時はニコ生アニメアンケートは4択アンケートになっていた(2012年11月22日に5択アンケートになった)。そのため、当時は1の評価~4の評価しかなかったが、4択アンケートの4の評価は、5の評価と同じ扱いになっていることもあるため、ここでは5の評価として記載する。
- 放送事故という原因こそはあるが、このようなハプニングで5の評価が高くなるのは非常に珍しい出来事かもしれない。ちなみに、放送事故が起きた第6話での1の評価(とても良かった)は7.6%である。
- なお、この記録は、遊戯王ARC-V第148話『ペンデュラムが描く奇跡』が放送されるまで、(このような結果になったのは放送事故が原因なのに)長らく5の評価が最も高かった話になっていた。現在はそれとけものフレンズ2第12話『ただいま』に更新されている。
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漫画 アニメ 2012年秋アニメ コミックバンチ 井上淳哉 ボンバーマン マルチエンディング