織田信隆
おだのぶたか
坂本竜太の高校時代の同級生であり、同じ母子家庭ということもあってか、不思議と気楽に話し合える友人だった。
優れた頭脳と高い身体能力を持ち、一か八かの駆け引きにも大胆に挑む行動力とそれを成功させる勝負強さを持っている。
作中の髪型はウェーブがかかったロングヘアーであるが、高校時代は黒髪で短髪だったため、坂本も本人とすぐ気づけなかった。
高校時代は、何をやっても完璧にこなし、誰に対しても明るく接していたため、友達が多く、女子にも人気があり、彼女もいた。
坂本はそんな完璧な織田が心を開いて接してくれていることに気を良くしていたが……織田本人は坂本が持つ素質に対してコンプレックスを持っていたことから「主従関係」のような関係を望んでいた。
だがある日、坂本がクラスメイトの少女である芹沢愛子に好意を抱いていることを聞き、芹沢と肉体関係を交わしたことで、激怒した坂本に一方的に殴られる。
その後、坂本と共に停学処分を受けるが、織田のみ自主退学した。
高校在学中から年齢詐称してホストクラブでアルバイトをしており、退学後は自分で店を持つまでになっている。
デスゲームが始まって以降の彼は、基本的に和解していこうとする坂本とは真逆の冷徹に人を殺しにいくタイプ。
特にトランクを使ったトラップが得意で、作中一二を争う実力派プレイヤーである。
上述の過去故に、坂本のことを消極的で甘ちゃんであると思いつつもそれ以外は自分に似ていると感じているため強い対抗意識と執着心を持ち、ゲーム内の坂本の戦術に感心することもある。
木下秀美と行動を共にするが、木下の所持するBIMの残機と種類の少なさやBIMを無駄遣いすることに戦力としていささか不安に感じていた。
脱出計画が失敗した後、ヒミコと共に行動するが東郷グループの奇襲に遭遇した際にヒミコとはぐれる。
東郷達との交戦で、一度は相手を追い詰めるが吉良の助けで状況は逆転されてしまう。
だが、鷹觜による新ルール発表により状況は一変。東郷グループの動きに変化が生じ、樋口を撃退して拘束するが、ドローンの突然の襲撃に遭って取り逃がしてしまう。その後、ペリエの救出部隊に助けられるが、鷹嘴に唆され、坂本と最後の交戦を強いられることになる。
中学生時代は六本木で幅を利かせる不良グループのメンバーだったが、片親だった母親が特殊な目の病気を発症して失明。
その後高校時代からは不良グループを抜けてホストとなり、母親の治療代を稼いでいた。
だが、母親の見舞いをしている最中彼も母親と同じ病気にかかり失明の兆候と、急激なストレスによって発病する可能性を医者に宣告されている。