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作品解説

仁木英之のファンタジー小説。

中国の「太平広記」に所収されている短い説話を元に現代風にアレンジした作品。王弁と僕僕が中国唐代の諸国を回りながら、事件に巻き込まれたり、厄介事を解決しながら旅をするお話。

2006年から通常サイズの単行本のほか、2009年から小さいサイズの文庫本が、新潮社新潮文庫からリリース。「僕僕先生」から「師弟の祈り 旅路の果てに―僕僕先生―」までの全10巻が順次刊行された。

また、朝日新聞系列の漫画雑誌「Nemuki+」にて、2014年から2018年までコミカライズ版が連載されていた。作画担当は大西実生子、コミックス単行本は全4巻。

主要登場人物

僕僕先生たち

  • 僕僕

 なかなかの腕前を持つ仙人。調薬を専門にしており王弁を弟子にとり、教えを説いている。普段は十代の半ばほどにしか見えない少女の姿をしているが、白鬚の老人や医者に姿を変えることもできる。仙人のため出身地や年齢・性別は不詳。酒好き。

  • 第狸奴

 なんにでも姿を変えられる生き物。得意なのは家みたいに動かないもの。僕僕に懐いているが、旅を重ねるうちに王弁にも懐くようになる。

  • 王弁

 22歳の男性。作品の初めでは父である王滔の脛をかじる(いわゆるニート)であった。しかし僕僕先生と出会い、共に旅をするようになってから少しずつ変わっていく。

  • 吉良

 僕僕先生が空や時を超えられない王弁のために買い与えた馬。普段はボロボロの痩せ馬だが、あることをすると真の姿を表すようになる。人の言葉を理解することができ、ときに話すこともある。

  • 薄妃

 男に恋をして、彼と情事を重ねるために死人の体を借りていた。僕僕先生がそのことを見抜いた。その後僕僕先生と旅を共にするようになる。普段は皮1枚。

皇帝など

  • 玄宗皇帝
  • 劉欣

 皇帝直属の暗殺組織「胡蝶房」の有数の殺し屋。異様に長い手足、骸骨のような容貌をしている。王弁と僕僕先生の命を狙っている。

  • 司馬承禎

 宮殿の中に住む仙人。僕僕先生のもとへ弟子入りをしようとしたが断られている。

  • 那那と這這

神様・仙人

  • 河伯
  • 麻姑
  • 蔡経
  • 魏夫人
  • 燭陰
  • 耕父
  • 刑天
  • 西王母
  • 炎帝
  • 黄帝

その他

  • 王滔
  • 碧水晶
  • 茶風森
  • ラクス

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