概要
「男女の友情は成立するのか?」というテーマを主題においており、未練タラタラな主人公の青年が彼女がいるにもかかわらず、昔別れた元カノと関係を持っていくという趣旨のゲームである。
マルチエンディングはシリーズ最多の13種類だが、逆にバッドエンドが少なめになっている。
前作同様、真エンドを目指すには周回プレイが必須であり、さらにTIPSという物語のかけらを集めなければならない。また、新システムである視点切替(TIPS)を採用している。
この視点切替は、主人公の視点だけではなく、元カノと今カノの視点で物語を見ることができる。
視点切替では、闇に隠れていた真実や真エンドの鍵なども含まれているので収集必至である。
尚、TIPSを集めなければ真エンドに辿り着くことはできなくなっている。
どうでもいい話だが、あるバッドエンドで前々作である「元カノと今カノと僕」のアプリゲームが登場していた。
登場人物
俺
元カノとの過去を引きずる男。おそらくシリーズの主人公の中で最もクズな大学生である。ハンバーグとコーヒーが好物。
自意識過剰で思い込みが激しく妄想癖があり、子供っぽい性格をしている。
さらに自分勝手で構ってちゃんなところもあるが、腕っ節は強く、やるときはやる男でもある。
ひょんなことからfacenoteで元カノのページを見つけ、昔の思いがこみ上げてくる。そして、何とか元カノと関わりを持ちたいと思い、高校の同窓会に元カノが来ると踏んで、その同窓会に参加することになる。
因みに、各章の終盤に高校時代の元カノと死神の夢を見るが、この夢はおそらく、主人公の「元カノとの楽しい思い出」と「今カノへの罪悪感」が入り混じった葛藤が夢となって現れたのだと推測できる。
また、この夢は主人公自身の心の葛藤であると同時に自分自身への問いかけであると考えられる。
元カノ(友達)
「…悩み、あるんでしょ?相談に乗ってあげる」
主人公を高校卒業と同時にフッた短大の女子大生。フッた理由は新しい生活を送りたかったからだそうだ。このことに関しては本人も自分勝手だったと反省している。
明るく、朗らかな性格で友達も多い。
セミロングで泣き黒子があり、かなりでかいオレンジのイヤリングをしている。
高校を卒業してから地元から離れて新しい生活、新しい彼氏と過ごしていたが、次第に新しい彼氏の束縛や自分勝手な振る舞いに耐えきれなくなり、高校の同窓会も兼ねて地元に逃げるようにして帰ることになる。その同窓会で主人公と再会を果たす。
主人公とのやりとりの中で再び主人公に恋心のようなものが芽生えるが、主人公には今カノがいるため、身を引いた。パスタが好物。
余談だが、バッドエンド、マルチエンディングを含むほとんどのエンディングで死にまくっている。
今カノ
「覚えていますよ。会ったその日から。なにもかも鮮明に…」
主人公が現在交際を続けている彼女。元カノにフラれ傷ついた主人公の心を癒してくれた存在。タロットカード占いが趣味。誰に対しても敬語を話す。
「Purple Card」という占い館のバイトをしている。
見た目は少しウェーブのようなものがかかった黒髪ロングの女性占い師といったところ。目の下にクマがあり、紫のネックレスをしているミステリアスな雰囲気の彼女である。
性格はまさに聖人君子と呼ぶにふさわしく、常に他人の為に行動している。大人しく、控えめな感じではあるが、主人公を思う気持ちは今カノ以上であり、主人公の為ならば自身を投げうってでも助けに行く。
また、頭の回転も速く、会話の中で相手の心情を読み取ることに長けている。
ちょっとした未来予知ができる不思議な力を持っており、この力が物語の鍵となる。
占い師の時の格好は全身黒づくめの黒フードといった感じで、その様は死神を彷彿とさせる。
実は主人公と元カノとは同じ高校出身で、高校生の時にケガしたところを主人公に助けられ、その時に彼に恋をしたらしい。因みに巨乳でもある。