映画『トゥルーライズ』の本編中、テロ組織「真紅のジハード」リーダーのアジス(演:アート・マリック、吹替:若本規夫)はカメラに向かって以下の演説をしていた。
「お前らは女や子供たちを殺したんだ。我々の町に空から爆弾をばら撒いた。そのお前らが我々を、「テ ロ リ ス ト」と呼ぶぅ!!だが今、迫害されたもの達の手に、敵に反撃する強力な武器が与えられた。良く聞け、アメリカよ。ペルシャ湾全域から全ての軍隊を撤退させろ!即刻ぅ!そして永遠になぁ!真紅のジハードは要求が通るまでアメリカの主要都市を毎週、ひ と つ ず つ !破壊していくことを宣言する。ただし、一つ目の核弾頭はこの無人島で爆発させる。我々の力を世界に示すために、我らの人命尊重の意志の証として!しかしだ!要求が入れられないときは、我らは迷うことなく、アメリカの主要な都市へのばぁくだん攻勢を開始するだろう!週に一つぅ!・・・・・・」
ここまで演説していたらカメラのバッテリーが切れてしまい(実際は「よく聞けアメリカよ」の辺りで警告表示が出始めている)、カメラを回していた部下がそれを恐る恐る報告。「バッテリー切れですぅ...」からの「切れたらさっさと入れ替えろマヌケェ・・・」である。
敢えて撮影者を擁護するなら、この長演説の直前にアジズは主人公ハリーに「核弾頭が本物かどうか」の説明をさせており(おまけにハリーは妻の手前、当初はエスプレッソマシンだのかき氷機だのとスッとぼけている)、撮影自体が長引いてしまった事が原因と思われる。
それでも普通なら即座に射殺されそうなもんだがこの対応である。人命尊重路線は事実のようだ。
余談であるが、ソフト版(吹替:樋浦勉)だと「交換してこいマヌケェ・・・」と言っている。