概要
目立つ風貌と無愛想な言動で周囲から敬遠されている女子高生・倉敷百合。そんな彼女のひそかな趣味は友人の忍と漫画を描くこと。しかし、そんな彼女の秘密が偶然クラスの優等生・藤原御園にばれてしまう。しかし倉敷に興味を持った藤原は、秘密を守る代わりになんとその内容を見せることを要求してきた…。
純情強面オタクと優等生腹黒お嬢様。正反対の二人の交流を描く百合ラブストーリー。
登場人物
倉敷百合
主人公。クォーターで、母親譲りの金髪とツリ目のきつい風貌の持ち主。容姿のせいで小さいころから絡まれやすかったため、今ではすっかり口が悪く態度も無愛想になってしまっている。そのためクラスでは完全に浮いた存在であり、教師から無用に疑われることも多い。幼馴染の忍と一緒に漫画を描いており、作画を担当している。美園のことは当初「良い人ぶってるようにしか見えない」と毛嫌いしていたが、次第に心を許すようになっていく。
藤原美園
もう一人の主人公。名家の一人娘。成績優秀、容姿端麗、品行方正と絵にかいたような優等生であり、生徒、教師からの信頼も非常に厚い。また、頼みごとを断らないことから「聖人君子」と呼ばれている。常に礼儀正しく笑顔を絶やさないが、その実かなり腹黒。周囲が自分の家柄ばかりを気にしていることに内心強いコンプレックスを抱えている。自分とは違う生き方をしている百合に興味を持ち、彼女が偶然学校に置き忘れた、漫画用の「ネタノート」を見つけたのをきっかけに交流を深めていく。
忍
百合の幼馴染で唯一の友人。百合の隣家に住んでおり、頻繁に家を行き来するなど家族同然の付き合いをしている。百合とは同好の士で彼女の漫画の原作を担当しているが、彼女に比べれば社交性は高い。外見はやや地味だが、眼鏡を取ると美人。巻末の「忍のはなし」の主人公。
梓
「忍のはなし」に登場。忍のクラスメイトで恋人。忍とは対照的に派手な外見をしている。良く軽口をたたくが忍に対しては一途。チュッパチャプスのようなものをよく口にくわえている。