概要
「日常、とは。」
"※どうしようもないオリジナルぼーいずらぶです(多分)"
遊佐氏による創作BLシリーズ。
丹治城北高校に通う男子高校生達の日常を描く。ヲタ知識を持つキャラクターが多い為、版権ネタを含む話も多い。
2019年2月現在、クリエイター支援プラットフォーム『ファンティア(https://fantia.jp/yusacan)』のプリンセスサイドにてゆったりと新作を公開しつつ、紙媒体での再録として同人誌をBOOTH(https://nichitoha.booth.pm/)での予約販売を行っている。
登場人物 ※ネタバレ有
二年→三年
知名悠伸(ちなゆうしん)
基本無表情で、物事にあまり動じない。下ネタにも耐性があるが、親友の藤家のことになると気に病んでしまうことも。
PSYCHO-PASSの宜野座伸元の熱烈なファンであり、その様は「二次元(宜野座)とリアル(藤家)で知名を取り合っている(そしてリアルが負け気味)」と言われるほど。
藤家に重い愛と執着を向けられているが、慣れのせいかさほど気にしていない。お約束イベントは外さず、藤家にもいくつか仕掛けているが、彼のリアクションはほとんどない。
元父親が問題アリの人だったらしく、藤家の父・那臣を理想の父親だと思い懐いている。
藤家による「事件」にはトラウマはなく、それどころか加害者になるところだった藤家を「事件を起こしたのは心細さからくる気の迷い、藤家はそのことが古傷になっている」として友人であり続けた。
藤家慎司 (ふじいえしんじ)
ヤンデレじみている知名コンプレックスな北欧系ハーフ。髪だけは染めている。だが知名関連ではいろいろ不憫な目に合うことが多い。お約束イベントが起こっても慣れでほとんど動じないどころか、デレられても素直に喜ぶことができない。
中之庄谷、別府と共に体育祭のパワーバランスを崩すほど運動神経がよい一方で、生活能力は皆無。そのため、知名に時折食事を作ってもらったりしている。所謂事実婚状態。
母親はすでに他界しており、父・那臣も仕事で忙しく、家族といる時間が少ない。親に甘えられない寂しさや不安が体調面にまで出るため、知名によって日頃の様子を那臣にリークされている。
知名への好意は最早周知の事実であり、最近は本人も全く隠そうともしていないが、実はまだ知名に告白をしていない。
高校入学前に大きく生活環境が変化し体調を崩した際に、見舞いに来た知名に対して「事件」を起こしかける。そして2年後の合宿で、自分と知名の認識の差が全く埋まっていなかったことが分かり、気弱になってしまう。しかし、別府に叱咤され知名への想いを再確認し、彼の信頼を取り戻すために行動を始めた。
江口(えぐち)
真理空の弟。温厚温和な傍観者。別府とは幼馴染。母親は江口製薬から派生した化粧品ブランド「コスメティックシエロ」の取締役。
商業BL司書。彼が貸すBL本はもれなく、借りた人の事情をあたかも知っていたかのようなチョイスであり、BL司書としての優秀さが窺える。しかし、知名がBLについてハード方面に偏った認識をつけ始めた為、機会があれば心に来るBL本で矯正しようと誓う。
その手の祝日イベントにも詳しく、周囲の人物に入れ知恵をすることも。
矢部智唯(やべともい)
身長が大きい小動物系男子。中之庄谷とは園児からの幼馴染で、その頃から彼が好き。中之庄谷からは「トモちゃん」と呼ばれている。ヲタ知識は無し。
少々繊細で下ネタが苦手。反復横飛び30回を切るほど運動は苦手だが、握力は強くゴリラと称される。
昔は中之庄谷より背が低く、彼に庇われる側だった。呼び捨てにされて中之庄谷のイケメンさ(と可愛さ)に悶える等、今もその名残がある。
内部進学組の一人。
中之庄谷秀侍郎(なかのしょうやしゅうじろう)
身長が小さいゆるふわ天然男子。現在は外見に合わせたキャラで生活している為一人称の「おれ」は極力使わない。矢部とは園児からの幼馴染で、その頃から彼が好き。矢部からは「シュウ」と呼ばれている。ヲタ知識は無し。
運動神経がよく、同じクラスだった藤家、別府と共に体育祭のパワーバランスブレイカーとなっていた。
ゆるふわな外見に反してかなり嫉妬深く、矢部に対しては若干恐怖政治寄りな接し方をする。
昔は背も学力も高かったが、小学校高学年で成長が止まってしまう。矢部との差が大きくなったことで、身体だけでなく気持ちも取り残された感覚を覚えていた。
内部進学組の一人。
別府聡悧(べっぷさとり)
エセ関西弁口調のノリの軽い「かわいいは正義」主義者(ただし天然物に限る)。好きなアニメキャラに影響されやすい。彼氏力の高さは本作の中でも指折り。江口兄弟とは幼馴染。
運動神経がよく、同じクラスだった藤家、中之庄谷と共に体育祭のパワーバランスブレイカーとなっていた。
真理空から猛アタックを受けているが、大体は逃げまくりかわしまくっている。が、捕まればちゃんと相手をする。
キャラの好みがニッチなのは「小学ん頃から好きな奴があんなん」だから。
戸川大地(とがわだいち)
明るいお調子乗り(ただしわりとスベる)。だが根は真面目であり、筋を通すべき時は通す。ヲタ知識は無し。姉と妹がいる。
中三の時にある事情で加納と共に家出をし、その際入ったカラオケボックスで彼にキスをしてしまう。
それ以来、加納に尻に敷かれつつ曖昧な関係が続いていたが、ホワイトデーに互いの気持ちを確かめ合い、始業式後に正式に告白、晴れて恋人同士となった。
最近は加納のムチムチお腹がお気に入り。
加納麓(かのうろく)
朗らかでおっとりとした性格。二次専門の腐男子。戸川とは中二の時進学塾で知り合った。
戸川と家出した際のキス事件が起こってからも彼の隣にいることを選び、いじりつつバレンタインにチョコをあげつつ過ごしていた。ホワイトデーに気持ちを伝えあい、始業式後に正式に告白され、本作初の恋愛成立組となった。
最近は少しずつ進歩する戸川を楽しく見守りながらも、お腹フェチになった彼からのセクハラに悩んでいる。
三年→卒業
江口真理空(えぐちまりあ)
全力で恋する演劇部のプリンセス(※男)。江口の兄だがBLは未読。甘いものが好きで、カフェの試食会にも喜んで参加している。
母親は江口製薬から派生した化粧品ブランド「コスメティックシエロ」の取締役であり、真理亜も長男として中学卒業後からバイト名目で所属している。
幼馴染の別府に思いを寄せており、猛アタックをしているが反応はイマイチ。しかし、いい反応をもらえると真っ赤になってうろたえる。
別府をやきもきさせたいが為に、三津井と組んで彼に口説かれる役を演じていたが、効果があったのかは不明。
外では頑なに女装だが、「かわいいをオフにする」自宅では男子らしい振る舞いをしている。
大学進学後はシエロ専属モデルとして忙しい毎日を過ごしている。
三津井千陽(みついちはる)
演劇部の王子様。残念な正統派美形。
演劇部の性故かキャラがよくぶれるが、キャラが解けると色々ちょろい、そして寂しがり屋。
「引退までに真理空を落とす」と公言し、真理空を口説くも最終的にはヘタレて終わるのがお約束。……が、そのお約束は妹尾をやきもきさせたいが為に真理空と組んで行っていた演技であったことが初詣の時に明かされた。
つまり本当の想い人は妹尾であるのだが、お約束の真実発覚後に彼との間にとある認識のズレがあったことも発覚、今度は自身が真理空に愚痴を零すこととなった。
大学進学後は詳細は不明だが芸能界に入っており、CM撮影等で多忙を極める生活を送っている。
妹尾千暁(せのおちあき)
中学時代の三津井の演劇パートナー、高校では音響担当。
語尾に「www」をつけて話す。口調は軽いが、かなり健気。三津井があまり構わなくなったことをよく伊良波に愚痴っていた。
高校生になってから三津井と距離を置き始め、三津井も引き止めなかった為にわだかまりができていたが、また彼と演劇ができたらと願っていた。初詣に行った際に三津井も同じ気持ちでいたことを知り、三津井のパートナーとしての復活の兆しを見せた。
三津井への「片思い」はloveではなくlikeであり、三津井の苦悩の素となった。が、needではあるので三津井の今後の頑張りに期待したいところである。
大学進学後も演劇を続けているが、進んで裏方に参加している。カフェでバイトをしており、カフェの試食会に伊良波を呼んでいた。
伊良波棗(いらはなつめ)
軽音部のボーカリスト。人懐っこいチャラ男だが、きちんと相手を気遣える。
上級生だと勘違いしていた名残から、冬彦をさん付けでよぶ。
ある年の夏に、喉が潰れた冬彦の跡をついで軽音部のボーカルとなる。
三年時の七夕には「冬彦を元気にする」と書いており、地元の大学に進学してからも七夕を共に過ごし、彼の傷が癒えることを願っている。
冬彦にはすでに告白済みであり、卒業後の現在は彼の通い妻状態(多忙で月に一度あるかないかだが)。
卒業後も妹尾と親交があり、彼の真理空への苦手意識克服になるかと試食会に真理空を同席させた。
堂本冬彦(どうもとふゆひこ)
元軽音部のボーカリスト。無口で、かなりの毒舌(伊良波限定。優しくする精神的余裕がない為と、伊良波がそうしろと言った為)だが、時折デレも垣間見れる。元は喉を保つための無口だったが、現在は声を出すのを嫌がり、極力人と喋りたがらない。
歌うことが好きだったが、ある年の七夕から一月弱の夏の日、声変わりを拗らせて歌うことができなくなり、ボーカルの座を伊良波に譲る。
現在は地元を出て医大に通っており、伊良波とも多忙の合間に会っている。伊良波の告白の返事は大学卒業まで保留している。
内部進学組の一人だった。
一年→二年
祇園寺楓(ぎおんじかえで)
寺院コンビの吽の方。成績優秀、運動神経抜群とかなりハイスペックだが、横暴な性格をしている。知名とはご近所+同じ中学ということで仲がいい。
寂光院とは高校で知り合ってすぐに一緒に遊ぶ仲になったが、寂光院の発言で「腹痛」を起こすことが多くなる。最初は否定していたが、クリスマスに寂光院と遊園地に遊びに行った際に彼への想いを自覚。その後は同性を好きになっただけと割り切り、様々な手段で寂光院にアプローチをしている。
最近は好きレベルがフェーズⅡに移行し、表情筋も素直になってきている。
が、しかし……?
寂光院(じゃっこういん)
寺院コンビの阿の方。おっとりとした性格のお花ちゃん。箱入り男子で、普通の高校生の遊びは経験してなかったものが多い。
楓とは高校で知り合ってすぐに一緒に遊ぶ仲になった。単体で見ればそういう風にとれる発言をよくしては楓の「腹痛」を引き起こしている。大勢でいるよりも楓と二人の方が好き。
ノンケだが、楓の分かりやすい好意表現に絆されつつある。
楓が好きなのでは?と悩み、和賀に相談したところ……?
内部進学組の一人。
財部嶺二(ざいふれいじ)
奇跡のうたプリ先読み御曹司双子の兄の方。年の離れた兄がいる。天真爛漫なムードメーカー。二年になってからは兄弟そろって丹治の王子枠に収まる。
寺院コンビを寺院ネタでいじったりしている。弟の蘭丸が大好きで、人に寄っていくのが不慣れな弟を気遣う一方、「ダブルデート」に持っていこうとしても弟に心細げな表情をされて撤回する過保護な場面も。
目の前でホモイベントが起こると身を震わせるが、それが萌えだということを自覚していない。
蘭丸と和賀をくっつけてやりたいと思っているが、和賀は逆に自分と弟の仲を疑い始めている。
二年組の友情のことで、江口に喧嘩を売りに行った。
財部蘭丸(ざいふらんまる)
奇跡のうたプリ先読み御曹司双子の弟の方。年の離れた兄がいる。クールな雰囲気だが、かなりの人見知り。恩は返す主義。二年になってからは兄弟そろって丹治の王子枠に収まる。
入学時から祇園寺に憧れており、その度合はあだ名で呼ばれるだけで卒倒するほど。
椅子にしたり、腹を嗅いだりと行動が斜め上に突き抜けてはいるが、和賀に懐いている。二年に上がり、和賀とクラスが離れた時には元気がなくなっていた。
依存心が強めで、兄の嶺二がいなくなると心細そうにする。
この度、和賀の一番目の親友になることを宣言した。
和賀(わか)
平均的な一般の男子高校生。王子を見守る家来ポジション。双子にうたプリの存在を教えた張本人。
双子とは仲がいいが、バレンタインにはもてまくるハイスペックさに嫉妬し、スポーツテストの際には悟り始めた。
蘭丸には懐かれ、嶺二からは蘭丸とのホモ路線を狙われているが、自身は双子の仲を疑い始めている。自称キョロ充。
しかし、中学生の頃、「他に入れるとこ」がなくなり丹治高へ来たことがあり、「一生モノの友達が欲しい」と望んでいる。
米原玖太(まいばらきゅうた)、刑部武威(おさかべぶい)、伴藤郁佐(ばんどういくさ)
よく出るモブ三人組。
GW中に米原に連れられスイーツバイキングに行ったが、勝手がわからない刑部と伴藤が最初からパスタを取ってきて米原を半ギレさせた。
この三人に別府を加えて軽音部でのユニット名は「BOMB」となっている。
その他
明瀬操(あきせみさお)
丹治城の現役高校教師。教科は現国、3-1担任。問題児を担当することが多い。
両親は他界し他に兄弟もいない為、居候中の花戸を家族として可愛がっている。
※付き合っていない
花戸夕貴弥(はなどゆきや)
全力系幼な妻(自称)な現役大学生。率直な愛情表現をする。
恩師である明瀬に身も心も捧げる勢いで押しかけ女房中。
※付き合っていない……らしい……。
知名遥子(ちなようこ)
悠伸の母。かわいい(元)奥さん。造語センスがキレッキレ。
素の那臣を知っているので慎司の苦労を理解している。
藤家那臣(ふじいえなおみ)
慎司の父。家族を顧みられない仕事についている。妻とは死別しているが、未だ妻一筋。
おちょくったり投げられたりしているが、妻の生き写しの慎司を自分なりに溺愛している。
普段の態度で気力を削いでいること、知名から非常に慕われていることで慎司からはウザがられているが、親として慕われてもいる。
戸川深海・青空(とがわみうみ・あそら)
大地の姉と妹。姉が深海、妹が青空。父は海上保安官、母は陸自出身。
モテない弟or兄をどうにかしたいと思っており、ホワイトデーにチョコのお返しをするように強く念を押していた。
加納は深海から「守護神加納」と言われ心強く思われている。
店長さん(てんちょうさん)
妹尾のバイト先のカフェの店長。容姿端麗だが、一目で女性だとわからないほどにイケメン。
職場では全く話題に出さないが、夫と息子を深く愛している。
大神(おおがみ)
本編未登場。
宇佐木(うさぎ)
本編未登場。