概要
南海道は、古代日本の五畿七道の一つで、紀伊半島、淡路島、四国周辺の島々を含む地域を指す。この道は、畿内から南へ向かい、紀伊半島を経て四国地方へと至る重要な交通路であった。具体的には、紀伊国、淡路国、阿波国、讃岐国、伊予国、土佐国の6つの国が含まれる。
現代においては国道1号から分岐する国道25号、国道26号、和歌山県道7号などが本州側(京都、大阪、和歌山)における後身国道となり、和歌山の加太港から淡路島(洲本市)の由良港に渡り、国道28号を経由して福良港(南あわじ市)から撫養港(鳴門市)に至り四国入りする。
四国内においては、このルートに沿い高松自動車道・松山自動車道・高知自動車道が整備されており、国道11号(徳島県内および香川県内を除く)や愛媛高知県道5号がその母体となっている。