周防七咲
すおうかずさ
「周防七咲 陰陽師をやってます!」
CV:鈴代紗弓(ボイコミ)
「北高三天女の一人」と称されるほどの美少女。
昔から男子と噂が立つトラブルを経験しており、その対策をしているつもりだが全く対策出来てないというポンコツ要素も。
非常に明るい性格であり学郎には初対面から距離が近いのだが、実は男子が苦手であり男とラインをした事もない。
正体不明の謎の陰陽師を吊るためとはいえ幻妖から助けてもらい、目の前で困っている人を放っておけない学郎の事を気に入っており、割とグイグイ自分から話しかけている。
異性としてどのくらい意識しているのかは定かではないが、代葉と距離が縮まっていたり、誠乙が学郎にアタックをかける光景を見た際には内心ソワソワしている。
とある理由により学郎と出会う前は単独で活動する事の方が多く、レベル2幻妖との交戦経験も殆ど無かった様子。
本心を隠しがちな性格であり、自分の与り知らぬところで事態(と後学郎と代葉の関係)が進んでいた際には表面上は普段通りだったものの、
『本音しか話せなくなる幻妖』が憑りついた事で「沙鵺子(鵺)さんは幻妖なのを隠していた嘘つき」「オカルト部員は自分を仲間外れにしている」とかなり後ろ暗い感情を秘めていた事が明らかになっている。
しかしその性格故になんでも正直に答えてしまう学郎は他の男子に比べて相性が良かったのかもしれない。
霊衣使用時は、長袖のジャケットにショートパンツ、そしてロングブーツを纏う。
- 盡器「珀辿儀」
両足に追随する双輪型の盡器。
飛行能力を備えており、この盡器を用いた七咲は「速さで私に勝てると思うなよ」と言い切るほどのスピードを見せつける。
陰陽師としての戦闘スタイルは、蹴り技主体の高機動アタッカー。
一瞬姿が消える程の速度で飛び蹴りを叩き込む他、リングを蹴り飛ばして撃ち込む、といった芸当も可能。
特性として影のように壁や地面を伝導する黒い棘を発生させ、それを使って刺突攻撃を行ったり、壁を作って敵の移動を制限する事が出来る。
また修行後は2対のリングを重ねて障壁を発生させる能力を見せている。
実際の所、スピードとサポートが主の盡器であり特別火力があるわけではない。
ポテンシャルこそあるものの後にレベル2との交戦経験が少ない事が明かされ、物語開始時点では代葉に比べるとやはり力不足だった模様。
一方で海水浴場のレベル1討伐記録は単独行動でありながら2人組を組んでいた他のメンバーを超える数字を出していたりと、こと速度に関してはその自信に違わぬ実力を見せつける。
- 式神「棘牢冠(おどろのろうかん)」
後に修行によって獲得した淵廟2番の式神で、外観は七咲などを優に超える巨体を持つ鹿。
最大の特徴である角はとても硬く、形状や長さも変幻自在。戦闘時はこの角が守りたい対象を包んで防御したり、相手の攻撃自体を閉じ込めて封殺する。
他にも、親である巨大な鹿に加えて子体となる小さな式神を使役者の任意の対象に宿らせる。そのままだと特に意味は無いが、子体は宿主が攻撃を受ける程に規模や防御力が成長していく。
学校の後輩でありながら、自身の隊長という複雑な関係になった少年。一緒に幻妖退治したオカルト部の仲間で、男子が苦手な七咲が連絡先を教えるくらい心を許している。それはそれとして、もっと頼ってほしい様子。
今までは学郎の姉・沙鵺子と認知していたが、第6支部の隊員になる過程で色々と教えられたのか、彼女が幻妖である事を知っている。それでも正体を隠されていた事に思う事があったようで、ある一件では「嘘つきの人」と口走ってしまった事も。
学郎と同じくオカルト部の後輩部員で、第6支部の隊員。いつの間にか学郎と距離が近づいている事に気が気じゃない模様。
- 桜楼晴日
家の事情で婚約関係にあった男性で作中ではすでに故人。。年齢は不明だが優秀な陰陽師で最年少の隊長だったらしい。
年が離れていたため恋とかではなかったがすごく好きな人だったと本人は言っている。
実際に回想などで明らかになった関係は非常に良好であり七咲にとっては頼れる兄のような存在だった。
だがラインはしたことがなかったらしい。当時はスマホを持っていなかったのだろうか?
七咲がいつも身につけているリボンは晴日に送られたものであり、彼からもらった指輪も形見として今も大切に持っている。
作者の読切「サモンズR」に登場する先輩と性格や容姿、オカルト部(魔術部)の部長である点など複数の共通点が見られることからこちらをベースに作られたキャラクターだと思われる。
また、第3話での初登場シーンは別読切「瑕疵陰陽大戦」における幻妖の被害にあっていた女性の登場シーンをセルフオマージュしたものとなっている。
元々陰陽師の由緒ある家の生まれだったらしく、年の離れた幼馴染の桜楼晴日と婚約する立場にあった。
仲は良好でかつてはその優秀さに嫉妬を交えながらも、それ以上の親愛と並びたいという気持ちがあったものの、晴日はレベル4幻妖「輪入道」との交戦で殉職。
更に爆弾化の呪いを受けていた遺体が哀しみに暮れていた当時の討伐隊メンバーを吹き飛ばしてしまう。
運よく巻き込まれずに生き残った七咲だが、彼の死が切っ掛けでまた大切な人を失う事を酷く恐れるようになり、以降仲間と行動する事をやめ彼に追いつく為にしていた努力も止めてしまった。
身近な人の死がきっかけで歩みを止めてしまった部分は物語開始前の学郎と似た立場だとも言える。
学郎に対して七咲は何処か(かっこよさも強さもまるで程遠いと思いながらも)晴日に面影を重ねている部分があるらしく、同じ後悔を繰り返さないように、今度こそ新しく出来た仲間達を守れるよう強くなりたいという気持ちを抱くことになる。