概要
河川の水を貯めたり、流れる量や水位を調整するために、河川を横断して設けられる障壁のこと。
現行の河川法によれば堤高が15m以上のものはダム、15m未満は堰として扱われる。
堰は堤防の機能は有しておらず、通常ゲートが閉ざされているが、洪水の際には開放し逆流などの被害を抑える役割を果たす。
場所によっては土砂災害を防ぐため、土石流が発生した際に流れを遮る『砂防堰堤』(さぼうえんてい)が造られている。
堰堤には『堰』の字が使われているが、こちらは小規模なダム、もしくは堤防に区分される。
慣用句
堰が壊されると流れを止められていた川の水がどっとあふれ出てしまうことから転じた表現。
- 堰を切る:押しとどめられていた物事が、勢いよく起こる様子。
- 堰を切ったよう:それまで停滞していた物事や、堪えていた感情などが奔流のように一気に動き出すこと。