概要
ダム穴の正体は、ダムにある排水施設(余水吐き)の一種・グローリーホールである。
グローリーホールは大雨などにより異常水位となった際、余分な水を放出するための安全装置である。
乱暴に言えば、トイレの水タンクにあるオーバーフロー管の超特大サイズである。
動作は至って簡単であり、水位がグローリーホールの高さを超えるとそのままグローリーホールに流れ込み、余分な水を放流する。
この際、ダム湖の湖面に穴が開いたように見えるため、「ダム穴」と呼ばれる。
日本では2000年代にインターネット上で写真や動画が出回ったことにより、そのある種異様な光景に水とともに心を吸い込まれる者が続出した。
但し、日本においてはダムの一部を切り取って放水路とすることが多く、グローリーホール方式を採用したダムは非常に少ない。