あらすじ
黒髪美人のユウは高校3年生。1つ年下のヒロを溺愛し、一線を越えたいとさえ公言している。
人目もはばからずにいちゃつき、ヒロに近付く悪い虫を追い払うことに余念が無く、友達に変態呼ばわりされてもお構いなしだが、肝心のヒロはその気を示さない。
ユウとは別居している異母妹のトモもまたヒロに一目惚れしており、ことあるごとに2人の仲に水を差そうとするが、やはりヒロには異母妹としてしか見られていないので、あまりうまくいっていない。
主要人物
ユウ/紅夕暮(くれない ゆうぐれ)
ヒロの姉。鶴ヶ崎高校3年。腰まで伸ばした黒髪ロングに、左目に泣きほくろがある。
黒色を好み、高校では、本来の制服のデザインをそのまま黒い素材で作り直した特注の改造制服を着ており、足も黒ストッキングと黒革靴で全身真っ黒に固めている。
通常の制服は既に売却済み。
下着についても黒色の物を購入しようとしたところ、「まだ早い」と白を薦めるヒロと押し問答になったことがある。
姉弟の仲は良く、それ以上の感情を持っており、いわうるブラコンである。
ヒロ/紅緋色(くれない ひいろ)
ユウの弟。鶴ヶ崎高校2年。姉弟の仲はいいが鈍感で、ユウや他の女子の好意に気付いていない。口数の少ない朴念仁だが、要所では気遣いを見せる。天然パーマのモジャモジャ頭。
左耳にピアスを1つ付けている。顔立ちは亡くなった父親によく似ている。
幼い頃から、母親のベニーが留守がちなため、ユウと過ごす時間が多く、ユウの愛情を一身に受けて育った。
トモ/旭名灯(あさひな ともしび)
ヒロ・ユウの異母妹。邦府高校1年。異母兄のヒロに好意を抱いており、そのためユウとはライバル関係にある。ブラコンであることは周囲の友人も知っている。
ユウとは対照的に髪の毛の色は金髪だが、顔は似ている。ヒロに対しては恥じらいが先に立ち、ユウほど積極的になれないが、その分ユウに対しては遠慮なく噛み付いて来る。
学校
ハナちゃん/霧島華(きりしま はなやか)
鶴ヶ崎高校3年。ユウのクラスメイト。ツッコミ。体育会系吹奏楽部員。ユウのブラコンには呆れている。
ミヤさん/宮山雅(みやま みやび)
鶴ヶ崎高校3年。ユウのクラスメイト。図書委員。家が貧乏で、バイトの鬼。ユウのブラコンを面白がってけしかける側。
カナヤン/東仮名子(ひがし かなこ)
鶴ヶ崎高校3年。ユウのクラスメイト。背の低い天然系元気娘。頭を使うことが大の苦手。
ジュン/渡船場巡(わたしば めぐる)
鶴ヶ崎高校2年。ヒロのクラスメイト。周りをよく見ている系。彼女がいて、バキューンもしていた。単行本の作者のあとがきによると、その後すぐに別れた(振られた系)とのこと。
ユカリ/江西縁(えにし ゆかり)
鶴ヶ崎高校2年。ヒロのクラスメイト。図書委員で、ミヤさんの後輩。ヒロに好意を持っている。姓名ともに「縁」の意味。
タッキー/北田滝(きただ たき)
邦府高校1年。トモのクラスメイト。バレーボール部。名前は回文。背が高く、マイペースで行動する。
ナナミ/奈々南七(ななみなみ なな)
邦府高校1年。トモのクラスメイト。自分のことをナナミさんと自称する。名前は回文。人の話を聞かない不思議系。外見も他のキャラとは明らかに異なる。
マコト先生/実一十三(まこと ひとみ)
鶴ヶ崎高校保険医。「保健室のマコちゃん」。ツトム先生とは、鶴ヶ崎高校・大学と一緒に在籍していて、彼女のことを「ツっちゃん」と呼ぶ。
ツトム先生/津々務(つつ つとめ)
鶴ヶ崎高校の女性教員。数学教師。髪が短く、ボーイッシュな容姿をしている。マコト先生のことは「マコト」と呼び捨て。
主要人物の肉親
ベニー/紅紅色(くれない べにいろ)
ヒロ・ユウの母親。ジョーと結婚してあげたが、2年後に離婚する。以降、シングルマザーを貫き通している。仕事のために在宅時間が少ないため、普段から姉弟で協力して家事をこなすことを昔から教えており、家事をヒロに押し付けるユウを叱喝することがある。
アッちゃん/旭名橙(あさひな あかり)
トモの母親。ジョーと結婚していた。金髪のポニーテールが特徴。
ジョー/城日暮(じょう ひぐれ)
ヒロ・ユウ・トモの父親。ヒロと同じ顔をしていて、ピアスも左耳に1つ付けており、非常に似た外観をしているが、ヒロとは違い左目に泣きほくろがある。仕事で渡米する前日にベニーに求婚するも断られるも、自分が帰国したら結婚するという約束を取り付ける。