「吸血鬼さん!!頼みがあります。俺を吸血鬼にしてください」
概要
本作の主人公。中学2年生。
元々は明るく誰にでも優しい優等生だったが、ある日学校で起きたいざこざがきっかけで不登校になってしまい、不眠症を患っている。
そこで憧れだった夜ふかしを堪能するべく、夜の世界へ飛び出し、その矢先で吸血鬼である七草ナズナと運命的な出会いを果たす。
以降は彼女の眷属になることを目標に、夜な夜な密かな交流を続けるようになる。
容姿
三白眼で右サイドの額が目立つような髪型をしている。
夜の世界を旅しているためか、寝間着に使っているジャージ姿でいることが多い。
普段携帯電話を持たないナズナのために腕時計型トランシーバーを左手首に取り付け、それで連絡を取り合っている。
性格
日常的に当たり前になっている物事について難しく考えてしまう年頃で、友達やら恋人やらの定義に悩むことが多い。
そのため、交流もそこそこ取れて学業も普通にこなすことが出来るが、裏では無理して優等生を演じていることに疲れを感じている。
なお、彼の優等生の演技は夕真昼の真似をしていた事が判明した。
探偵曰く感情が欠落していると思わしき部分があり、普通なら吸血鬼に噛まれても吸血鬼にならなかったことを安心すべきところで「自分を吸血鬼にして欲しい」と逆に頼んだり、例え自身の命が狙われているような状況下でも冷静に会話を進められるなど、中学生には到底出来ないような肝の据わった行動を取ることが出来る。
そんな感じなので恋をするということに関しても全く方法が分からないが、吸血鬼になりたい一心でナズナの恋人になることを目指しており、端から聞けばかなり恥ずかしい告白も平然と言えたりもする。
一応感情が死んでいる訳ではなく、ナズナがいやらしい言葉を投げかければ突っ込んだりする。
当初は重度の童貞をこじらせていたが、次第にナズナのことを真剣に意識するようになっていく。
一方で洞察力に長けており、相手の行動の意図を読み取ったり探偵のように推理を披露することがある。
吸血鬼と知り合ううちに周りの吸血鬼は無益な殺生を好まないことを知り、以降は吸血鬼と人間の間に確執が生じている相手を説得しようと試みるようになる。
余談
作者の落書きによって馬の骨であることが判明しており、カラオケでArchetype Engineを歌ってはナズナにドン引きされている。
他、劇中での様子から槇原敬之の歌が好きなようである。
関連項目
以下、ネタバレ注意
吸血鬼殲滅を目論む探偵の目的を察知したコウは、計画が達成される前に現場に駆けつけてそれを阻止。
作戦に失敗して生きることに疲れた探偵が自らのこめかみに銃を突きつけると、コウは自殺を阻止するべく無我夢中で探偵の元に飛び掛かる。
しかし、その際に腹部に銃弾を食らってしまい、コウは重傷を負ってしまう。普通であればかなり危険な状態であり、一刻も早く治療が必要な状態だったのだが、そんな状態の中、コウは突如立ち上がり、自殺を阻止できたことに安堵の表情を浮かべるようになる。
その後、銃創が僅か1日で快復するという奇妙な現象が起きており、コウは自身が吸血鬼化したのではと考えるが、吸血鬼には存在しない脈があることから、コウはまだ人間のような状態だった。
一体どういうことなのかを探偵に尋ねると、驚きの回答が得られる。
何とコウは普段は人間だが、ある条件をトリガーにして一時的に吸血鬼化するという『半吸血鬼化』と称する状態になっていた。
これには感情無くしてはありえない現象であるという分析からも、コウは感情が完全に欠落している訳ではないことが判明している。
現状ではコウ自身が負傷して血が流れると一時的に吸血鬼化することが判明している。
これにより、コウ自身もまた吸血鬼の力を習得するようになり、劇中でのバトルシーンにも加わるようになる。