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「なんだね、呼び出しておいてだんまりか? 早く言いたまえよ。

君は私にこう言いたいのだろう?


『お姉さん暇?ちょっと俺とお茶でもして、流れでただれた関係にならない?』


えっ、違うの?」


概要編集

CV:沢城みゆき


コウナズナの運営するえっちなお店……もとい添い寝屋の勧誘をしている際に知り合った私立探偵の女性。漢字表記は鶯餡子。28歳。

劇中の登場人物からは「探偵」または「探偵さん」と呼ばれている。


一般的な探偵の業務である人捜しや人間関係の調査を行っており、本人曰く殺人事件に関しては「コナン君が頑張っているんじゃないかな」とのこと。

ただし、洞察力・情報収集能力共にかなり優れており、普通に推理物の作品に出ても活躍出来そうなスペックを持っている。


その正体は吸血鬼の存在を知るものにして、吸血鬼の殲滅を目論む復讐鬼

本作特有の吸血鬼の弱点を認知しており、持ち前の情報収集能力と自信の身体能力を活かして毎夜1人で戦い続けているヴァンパイアキラーである。


アニメ版のキャストは最初から発表されていなかったが、オープニングムービーにシルエットだけ映る形で登場は匂わせていた。


容姿編集

【Skeb】鶯餡子

長身の女性で、服装は丸眼鏡以外はコトヤマ氏の前作に登場した尾張ハジメが身に付いていたものとまんま同じである。

髪型はセミロングで、普段は後ろに束ねている。

喫煙者で、ジッポーを使って煙草に火をつけている。


性格編集

基本的に吸血鬼が絡まなければ気さくな人物で、コウに対し「デートのお誘いはOK」とまで言い切る。

温泉旅館の番頭に勝手に入って警察騒ぎになりかけたりと、割とやりたい放題やらかすアグレッシブなところもある。


一方で吸血鬼に対しては容赦がなく、その気になれば殺すことも躊躇わない冷徹な一面を持つ。

何らかの過去をきっかけに吸血鬼を憎んでいるようで、吸血鬼になりたがるコウに対し、それを阻止するよう忠告してくる。

また、ナズナのことを知っているような素振りが見られ、星見キクに関しては何やら強い憎悪を抱いている。


関連項目編集

よふかしのうた 探偵 喫煙者 ヴァンパイアキラー























以下、ネタバレ注意。






















本名は目代キョウコ(めじろ-)。

10年前にニコが教師をしていた学校に在籍したいた生徒であり、ナズナの眷属候補でもあった人物である。

文芸部の部室でずっと本を読んでいた少女であり、3年生の秋に突如消息不明になったらしい。


いつものように本を読んでいたら、一時期に学校に通っていたナズナがやってきて、ふとした会話(というか変なやり取り)から意気投合するようになった。

男性が嫌いで自身に告白してきた生徒にもかなり冷たい物言いをしていたが、それには父親が浮気したまま行方が分からなくなっていたという家庭の事情が関係していた。

そのことを聞いたナズナの提案で浮気調査をすることになったが、調査をするにつれて父親からは愛されていたことを知るも、冷え切った家庭環境に酷く苦しむようになる。

そんな中、吸血鬼であることを打ち明けていたナズナから眷属になることを提案される。

一時はそれを受け入れて、ナズナと深夜2時に再会することを約束したのだが、そんな最中、彼女に悲劇が訪れてしまった。


キョウコが一旦自宅に帰ると、そこには浮気していた相手と別れて心を入れ替えた父と、それによって娘を蔑ろにしていたことを反省した母の姿があった。

浮気が事実であったことに怒りの感情が込み上がるキョウコであったが、両親の謝罪により思わず涙ぐんでしまう。

更に今日が自身の誕生日であり、両親からお祝いのバースデーケーキを出されたことで、自身の心が揺らぐようになる。

誕生日パーティの最中、キョウコは過去に自身がプレゼントしたライターが使われないまま机の中にあった理由を父親に尋ねる。

キョウコはそれが気に入らなかったのではと心配していたが、実は単に物をよく落としてしまうタイプらしく、勿体無くて使えなかっただけであることが判明する。

そこで、せっかくなので使おうという話になり、父親はキョウコが買ったライターを使って一服してくれた。

何とも温かい家庭環境に戻ったことに安堵したキョウコだったが、突如父親が煙草の味に違和感を覚え、新しいのを吸おうとしてライターを落とす場面を目撃する。

拾って手渡したキョウコだったが、突如父親は苦しみ出し、キョウコのことを思い切り突き飛ばしてしまう。

そして、騒ぎを聞きつけたキョウコの母親に対し、思い切り首元にかぶりついたのだった。

何と、キョウコの父親は吸血鬼と化していたのである


母親はそのまま失血死してしまい、父親もまた現実との見境が無くなったままキョウコに襲い掛かるようになる。

咄嗟にキョウコは父親がおかしくなった瞬間を思い出し、ライターを父親に渡しながらネクタイで首を絞めてトドメを刺した。

キョウコのことが心配になったナズナが家を訪れた時には、もう全てが終わってしまっていた……


その後、彼女は名を鶯アンコに変え、私立探偵として活動しながら父親の浮気相手であった吸血鬼を探しつつ、吸血鬼という存在を滅ぼすことを目論む復讐鬼へと変貌するのであった。




何とか父親が吸血鬼となった原因が星見キクであることを突き止めるものの、彼女の正体に関しては一向に掴むことができず、復讐をするには決定打になるものが欠けていた。

そこでキョウコは、吸血鬼の存在を世界中に浸透させることで、人々が夜中に出歩かないように仕向けることで、吸血鬼を飢え死にさせる作戦を決行するようになる。

その作戦というのは『自身が殺される「映像」を残すことで、警察の調査から吸血鬼の存在を知らしめる』というもの。自らの引導を渡す役としてキョウコが選んだ相手がナズナであった。

到底無茶な作戦であることから、コウは遠回しに自殺する願望も兼ねた作戦であったと推察している。

しかし、この計画に気づいたコウによって計画は破綻。行き場所を失ったキョウコは拳銃で自決を計るも、それを止めに入ったコウによって弾丸がコウの腹部を貫いてしまった。

幸いにしてコウは一命をとりとめ、見舞いに来たところで自身を励ます言葉を貰ったことにより、キョウコは復讐をやめて真っ当に生きることを決意する。


以降はコウやナズナ達と打ち解けるようになり、コウの計らいで再びキクとの接触を試みる。

そして、その最中で出会った吸血鬼のアザミススキと共に、新たにキクと対峙するメンバーとして活躍するようになる。


物語終盤ではススキと共にベトナムへと旅立ったが、半年ぐらいで帰ってきていた。理由は「水が合わない」らしい。現在はコウを助手にしている。


ちなみにキョウコを「杏子」と書いて読み方を変えれば「アンコ」になるので、これが現在の名前の由来と思われる。

メジロとウグイスは共に春の鳥から来ている。

あと、味方になってからは下戸であることが判明している。


余談だが、担当声優の沢城女史はインタビューにて「鶯餡子」の名を聞いた時に「明らかに本名ではないよね??」となかなかに鋭い直間を働かせている。演じる前から探偵の役作りが完成しているような気がしなくもない。

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