今も昔も、母さんはカワイイんですっ!
作品解説
植芝理一による漫画作品。「月刊アフタヌーン」にて2017年7月号から2020年8月号まで連載された。
全34話。単行本6巻。
メインヒロインが血の繋がった実の母親というなかなかに冒険した作品。
各種フェチ描写(お尻要素多め)や、漫研部室等の細かい描き込み、ヒロインたちのオタク趣味など、作者の趣味・特徴が随所に反映されている。
連載当時作者が難読・希少名字にはまっていた影響で、女性陣は難読・希少名字の持ち主となっている。
タイトルにもなっている大蜘蛛(おおくも)を筆頭に、一(にのまえ)、薬袋(みない)、月見里(やまなし)など。
逆に男性陣は田中、佐藤、山田などありふれた名字をしている。
ストーリー
高校1年生の男子・鈴木実には誰にも言えない悩みがある。
それは時折、亡くなった父の生前の記憶がフラッシュバックしてしまうこと。
フラッシュバックで若きころの母・綾の姿を見てしまう彼は、その影響で母に恋をしてしまっているのであった。
登場人物
読みやすさを考慮して一部キャラの名前はカタカナ表記も織りまぜています。
- 鈴木実(すずき みのる)
本作の主人公。土筆ヶ丘高校の1年生。
家事を母と分担しており、月の半分は料理を担当しているため料理上手。また、この関係で帰宅部である。
漫画家の息子だが漫画はほとんど読まず、母の作品も読んだことがない。
- 鈴木綾(すずき あや)
ミノルの母親で、今作のメインヒロイン。漫画家。
旧姓は「大蜘蛛(おおくも)」で、ペンネームもこちらから取って「大蜘蛛綾」である。
息子と同じ土筆ヶ丘高校の出身で、在学当時は漫研に所属していた。
連載開始時は37歳。途中誕生日を迎えて38歳になる。
見た目も気持ちも若々しく、ミノルと一緒に歩いているところを見たニノマエには「年上彼女とのデート」と思われるほど。
一回り年下の男からナンパされるシーンもある。
学生時代はやや華奢な体型だったが、現在は経産婦ということもあり胸やお尻はそれなりのボリューム。
月刊アフタヌーンならぬ「月刊アクタヌーン」にて「未確認彼女X」というどこかで聞いたことがあるような漫画を連載している。
ちなみにデビュー作は大学時代に投稿し入賞した「ディスるコミュニケーション」。やっぱり聞いたことがある…。
- 鈴木治(すずき おさむ)
ミノルの父。ミノルが幼い頃、27歳で亡くなった。見た目はミノルに瓜二つで、生前を知る者はミノルを見て大抵驚く。
綾とは高校一年生で同じクラスになって出会い、二年生から付き合い始めた。
おどおどした男子であり、特に綾の前だと緊張からかびくびくした話し方になってしまう。綾と対照的に、漫画やアニメの知識はほとんど無い。
- 一一(にのまえ はじめ)
ミノルのクラスメイトの女子。今作の第2のヒロイン。漫研所属。
かわいいが色気はあまり無く、自分で「私をそういう目で見る人なんていない」と言うほど。
体型も現在の綾と比べるとだいぶスレンダー。
漫研のOGでもある大蜘蛛綾の大ファン。
- 月見里海(やまなし うみ)
綾の担当編集者。
綾とは高校時代の同級生で大親友。当時は同じく漫研に所属していた。
- 薬袋瞳(みない ひとみ)
土筆ヶ丘高校の2年生。漫研の部長。
ニノマエと同じく大蜘蛛綾の大ファン。
- 池田傑(いけだ すぐる)
漫研の二年生男子。剣道部と兼部している。
大蜘蛛綾の大ファンで、彼女がOBなので漫研に入った。
- 六所回(ろくしょ めぐる)
- 中川航(なかがわ わたる)
- 濤凪子(おおなみ なぎこ)
漫研の部員たち。全員二年生。
- 山田二郎(やまだ じろう)
綾の高校時代の先輩。一学年上で、同じく漫研に所属していた。
当時から実力があり、現在はプロの漫画家になっている。ペンネーム「山田九十九茄子」(やまだつくもなす)で「平蜘蛛ちゃんティー・パック」という漫画を連載中。
- 等々力(とどろき)・熊埜御堂(くまのみどう)・咄下(はなした)
ミノルのクラスメイトの女子たち。
別名・表記ゆれ
大蜘蛛ちゃんフラッシュバック - 中黒無し