「ワカらないからスキになる?」
曖昧さ回避
- 対人コミュニケーション不全状態や相互不理解状態の意味。
- ただし dis-communication は和製英語で、純粋な英語では mis-communication となる。
- VOCALOID、巡音ルカのオリジナル楽曲。作詞作曲ともにfatmanP。
- 植芝理一による日本の青年漫画。本項目では、主にこれについて詳述する。
- 9mmParabellumBulletの楽曲。こちらに関しては「Discommunication」である。
ディスコミュニケーション(漫画)
月刊アフタヌーン(講談社)に1992年から2000年にかけて掲載・連載された、植芝理一の青年漫画作品。作者のデビュー作でもある。通称はディスコミ。
東洋神秘思想をモチーフに、連載当時の青年漫画では異例レベルの子ども向けサブカルパロをギャグの彩りとしてがっつりとブッ込み、深層心理を利用してパラレルワールド概念を駆使、さらには登場人物の大半が軽度重度を問わずレベルの高すぎるド変態ども、という、ある意味では非常に早すぎた作品。しかし、それゆえにコアなファン層を築き上げ、のちの「メディアコンテンツ(著作権)時代の商用作品におけるサブカルパロの方向性」というものを商業雑誌社が発行するメジャー誌において確立した作品のひとつ、という見方もされる事のある作品である。
また、主にタイトルページや大ゴマにおける背景やキャラクターの装飾品の描き込みが凄まじく、これらの情報量が非常に多いことでも有名。
同作者作品である『夢使い』は、ディスコミのパラレルワールド的な続編と言える。
登場人物
※特筆の無い限りは全員高校生である。
CVはラジオドラマのキャスト。
(一応)主人公。歓喜天信仰を好む。実は、この世界の人間とは異なる存在である事が、作中で示唆されている。戸川の涙を飲むのが好きな、業の深い男。キツネのお面を好んでかぶっているため「キツネ面の男」とも呼ばれる。ちなみにフルネームは「松笛たか臣」[松笛⿱𥫗湦臣](たかおみの「たか」は「タケカンムリの下にサンズイと星 (⿱𥫗湦臣 Unicode未収録)」という文字だが、これは作者の創作した文字で現実には存在しない。そのため字体の似ている「松笛篁臣」で代用する表記が多くみられるが、結局は誤表記なので同表記の使用は控えた方がよい)という。
CV:林原めぐみ
ヒロイン。高校入学したての頃、放課後の教室に残る松笛の姿に惹かれて、告白しつき合う事に。本作における無限のツッコミ役。本人は変態性を否定するが、松笛に臆す事なくつきあっていける以上、彼女も立派なド変態の一人である、とは作者の弁。実は中学時代に初体験は済ませてしまっている(当然ながら相手は松笛ではない)
ヒロインよりも可愛すぎる男の娘(連載当時はこんな用語存在しなかった。さすが植芝先生!)で、元・野球部で現在は演劇部。ハマノくんの嫁。
CV:石野竜三
松笛・戸川の同級生。野球部所属。野球部にいた頃の神無月をシゴいていたが、その結果として神無月が演劇部に転部し女装趣味に目覚めたために苦悩する。のちに神無月の可愛さに思考がスパークして彼の恋人となっていく。
トレンディドラマの俳優にして、業のあまりに深すぎるアラサーのロリコン。同作者作品『夢使い』に登場する橘氏とは同姓同名同姿の別人。(つまり、同じ世界に同姓で同名で同姿で性的嗜好も似ているのに、存在は全く異なる別人がいる、ということ)
CV:今井由香
戸川の前に現れてイキナリ「恋敵」宣言をしてきた少女。何らかのお告げによって松笛のパートナーになろうとしている。が、精霊編から設定がリニューアルし夢使いのひとりとして登場。恋敵宣言は自らが抱えていた事件の解決のために松笛と戸川を焚き付けるためのフェイクとされた。一連の騒動の後「キツネのお面」(作者曰く「主人公のあかし」)を松笛から託される。
塔子の妹。自称・超(スーパー)小学生。実は何らかの要因で小学生の姿に固定されているだけで、本来の意味での小学生ではないらしい。夢使いのひとり。
松笛にくっついてる注連縄を首輪代わりにしてるニワトリ。実は作者のアバターのひとつ。冥界における、松笛の「影」でもある。