『歌声に溢れ、踊りに満ちた、あの豊穣なる月の帝国を取り戻す! 妾の舞台が、今開演するのだ!』
『妾はそなたの妻にはならぬ、【皇帝】よ!
全艦、砲撃開始!』
栄耀栄華も今は昔。荒れ果てた月の帝国から見上げる星と星の戦争。命だけが消費されてゆく、変化のない退屈な日々の中──「女帝」は誰かを待っていた。ー『劇フェス』戯曲・第五幕より
概要
本役は、ゲームアプリ『少女☆歌劇レヴュースタァライト-Re LIVE-』(スタリラ)の劇中劇アルカナ・アルカディアに登場する人物である。演じるのは、シークフェルト音楽学院のリュウ・メイファン。
アルカナ・アルカディアは、全六幕からなるタロットカードを擬人化した登場人物たちの時を超えた壮大な叙事詩となっている。
本記事で取り上げる『女帝』の正位置の意味は豊穣・繁栄・結婚・女性的魅力、逆位置の意味は浪費・無駄・婚約破棄である。
作中では、浪費に高じながら緩やかに滅びを待つ、月の女帝という役柄となっている。
『女帝』を演じるのは、リュウ・メイファン。メイファンは、シークフェルト音楽学院舞台俳優学科の2年生、エーデルが一人フラウ・ルビン。中国からの留学生。社交的で明るく、礼儀正しい。雪代晶を越えるべき目標とし、同級生の鶴姫やちよをライバル視している。
劇中劇アルカナ・アルカディア内での活躍
以下、ネタバレ注意。
第五幕
舞台は、戦場となった遥か遠い未来の地球と月。荒廃した月の帝国の『女帝』は、退屈に浸りながら、婚約者である『皇帝』の遠征が終わるのを待ち続けていた。全てを諦めていた『女帝』は、『愚者』と『月』、そして【星の少女】との出会いを通して、滅びに抗うことを決心する。
帰還した『皇帝』を迎えた『女帝』は宣戦布告を行う。軍備が豊富で戦い慣れた恒銀河帝国の艦隊と『皇帝』に苦戦を強いられるが、自身の旗艦で捨て身の攻撃を行い、恋人號による『皇帝』の乗る艦撃破への糸口を作った。
大仰にして尊大、威厳のある人物。『皇帝』と比べるとどうしても経験不足な面が目立つが、自分自身の無知や無力さを強く自覚している。
第六幕
荒涼とした白い砂漠。月明かりの果て……約束の場所、秘密の楽園である『月』で、【星の少女】に語りかけるアルカナの一人として登場する。
配役された舞台少女との関連性
※本項目は編集者の主観で記述されています。明らかな間違いや矛盾等があった場合、加筆修正をお願いします。
⚪︎花柳香子曰く、退屈を紛らわすために浪費を繰り返す『女帝』と、ストレスを紛らわすためにカプセルトイを引き続けるリュウ・メイファンには重なる所があるらしい。
⚪︎自身の力不足を痛感しながらも、それでも前に進み続けようとする精神は、メイファンと『女帝』に共通するものである。
⚪︎『女帝』は戦場において、自身を壁にして【星の少女】を助けた。その一助によって、【星の少女】は目的地『月』へと辿り着くことができた。メイファンもまたレヴューにおいて、自身が囮になり鶴姫やちよをアシストした。それによって、やちよは雪代晶に勝利することができたのだった。
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