概要
かつて神話の時代に天地を創造し、聖典をもたらしたとされる存在。
しかしながら、以降の人類史の中では一度も姿を表していない。
フリーレンは女神に会ったことが無いため、少なくとも1000年以上姿を見せていないことになる。
作中で描かれる女神の姿は、種族としてはエルフの姿とよく似ている(耳がとがっている)が、天使のように立派な両翼が生えている。
僧侶の持つ聖典に記載された神話に登場する。
シンボルは棒に女神自身の羽を模したとおぼしき羽を生やした形をしている。
勇者の剣をもたらしたのも彼女である。
「天地創造の女神」、「全知全能の女神」などと言われる。
女神の魔法
聖典は大きく「神話の時代の物語」と「女神の戒律」に別れており、「断罪の大火の章」、「天地の楽園の章」、「時巡りの鳥の章」など多くの章に分かれる神話パートは、実のところ女神の魔法が隠された複雑な暗号文となっている。
解読には10~100年単位で時間がかかってしまうが、それにより解明された魔法は詳しい仕組みが全く分からなくとも、"資質"があり、聖典を所持している者であれば使用可能となる。
(フリーレン曰く「(仕組みが分からないと)面白みがない」らしく、女神の魔法はあまり好みではないらしい。)
女神の魔法は治療や回復を得意とするほか、
「呪い」と呼ばれる、魔物や魔族が用いる魔術の中で、人類にとっては未解明であるものへの対処を行うことが出来る。時間遡行など、この世の理を歪めるような強力な魔法も存在するようである。
女神の魔法をどの程度扱えるかは生まれながらの資質によって決まるが、ハイターやザインなど、今のところとても女神の戒律を守っているとは思えない生臭坊主ばかりが"資質あり"として描写されている。
女神の加護
女神の魔法をあつかう資質を持つものは、同時に女神の加護も受けることとなる。
加護は「呪い」を受けにくくなるという効果であり、混沌花との戦闘の際、ザインだけ眠らなかったのはこのためである。
ただしこの場合の「呪い」が"人類未解明の魔物/魔族の魔術"をそのまま指すのであれば、人類がそれを解明できたときその「もと呪い」への効果は消え失せるのか、それとも単に眠らせたり毒を帯びさせたりなどの状態異常に強くなるという意味なのかは不明である。
信仰
村民の家屋に像と供え物(りんごと小麦と思しきもの)が飾られていたり、各地に教会があったり、僧侶が職業として成り立つほど、普遍的に信仰されているようである。
というよりそれ以外の宗教の描写が無いため、少なくともフリーレンたちのいる大陸においては、女神信仰一強ということになるだろう。
死ねば女神のもと(天国)に行くというあの世信仰も存在している。
現実の宗教には存在し得ない「女神の魔法」と「女神の加護」という即物的かつ確実な報酬が存在する以上、ほかの宗教が存在せず全世界的に女神信仰一強であっても全くおかしなことは無いのだが。