概要
『〈古典部〉シリーズ』に登場する漫画家である。
アニメ『氷菓』では12話から17話まで続く「クドリャフカの順番」に名前だけ登場する。
前年の神山高校文化祭に漫画研究会とは関係ない作者が、同人漫画「夕べには骸に」を出品。
物語と作画のクオリティーの高さに読者から名作との評価を取ったため、漫画同好会の部員は衝撃を受けることとなった。
後書きに作者から「来年(今年)の文化祭には趣向を変えた作品を発表する」との予告があったが、約束が果たされることはなく、「夕べには骸に」は知る人ぞ知る幻の名作となった。
ちなみに折木奉太郎は「安心院」を「あじむ」とは読めず、「あんしんいん」とよんでいる。
安心院鐸玻の正体
安心院鐸玻は個人ではなく、「夕べには骸に」の作成に参加したメンバーの名前の頭文字をとって作ったペンネームであった。
正体は陸山宗芳(現・生徒会長)、田名辺治朗(現・総務委員会委員長)、安城春菜の3人。いずれも漫画とは縁がなかったが、原作を安城春菜、作画を陸山と田名辺(背景担当)が担当して一本の作品に仕上げて出品したものである。
当然、次回作の企画に入り、安城春菜の原作も完成したが、安城が他校に転校したことにより企画自体が立ち消えとなってしまう。
ネタバレ注意
が、作品の完成をあきらめきれない田名辺は、五十音の順番で「あ」から「こ」まで続く10の部活動のうち「く」を除く部活動から1つずつ部に必要最小限のものを預かることによって陸山にのみ伝わる暗号を送った。しかし、当の陸山には伝わらなかった。
ところが、この暗号を古典部の一人・折木奉太郎に見破られることとなる。
奉太郎は口止め料として古典部が発行した文集「氷菓」の通販を田名辺に要求、「氷菓」の話題性も考慮した田名辺は奉太郎との取引に応じた。