「朝までそこで大人しくしてな」
プロフィール
概要
女装趣味の雪女(♂)。
女装をしているがオネエでも男が好きなわけでもない。ただただ完全なる趣味でやっている。その為、言葉遣いや言動も男らしく、一人称も俺。そして女の子・オネエ扱いしたり女・オネエと勘違いしたらキレる。
だが女装といえど元の顔が綺麗なために何も知らない者が見たら男だとは気付けずに完璧に女だと騙されてしまうくらい似合っているため、勘違いしてしまうのは仕方がないかもしれない。
なお自ら女性らしい仕草で相手を勘違いさせて、騙されている様子を愉しんでいる場合は例外の様。
人物
ドSな性格で綺麗な顔して口が悪いが友達想いで優しい。
またギャルのような一面もあり、その為か友達の9割が女子(その中の更に9割がギャル系)。
基本的に焦ることなく冷静に状況判断が出来る、頼りになる存在。
頭は良い方で授業中の居眠りは多いが成績は良いらしい。
女装に目覚めたきっかけは中学の時であり、クラスメイトの女子に化粧の練習台と称して化粧と女装とヘアアレンジまでされてハマったとのこと。その時した初めての女装は現在のロングヘアーとは異なるショートヘアー。女子たちからの評判もよかった。
また隣のクラスの弐組の担任で妖怪学教師の神酒凜太郎のことを気に入っており、度々セーラー服を勧めたりしているらしい。晴明からも気が合いそうと言われて、その時は「ミキティー(神酒のあだ名)誘って女装バーでも開きてぇな!」と笑いながら言っていた(なお神酒からは苦手意識を持たれているが生徒だから邪険にできず悩まれている様子で、彼はこの富士の発言に対して一言「しねーよ」と返していた)。
素の姿(男装?時)は少し長めで跳ねた黒髪のけだるげな王子様系の美形。アホ毛がふたつある。1年の頃の文化祭で(酷くだるそうな)王子様役に抜擢されるほど整った容姿をしており、絶対にモテるが本人曰く本命は作らない主義らしい。
妖術
妖怪「雪女」
男だが妖怪雪女で吹き掛けた相手を凍らせるほどの冷たい息を吐く。
雪女である為に暑さに弱く、走りすぎたり暑すぎたりすると溶けてしまう。その為に自室は12月でも冷房と扇風機がガンガンかかっている。因みに溶けてしまった場合は冷やせば元に戻るらしい。
本編での動向
※基本単行本を元に記載。
実は初期設定ではいなかったキャラクターである。その証拠に3話目のGF掲載時のクラス写真には描かれておらず、単行本1巻が出来る際に加筆された。
作者である田中まい先生の公式Twitterにその事が投稿されている(参考URL)。
体育祭編
キャラが固まってから?初の登場。
3巻14話の泥田の借り物競争の際に泥田のよく知らないクラスメイト達のうちのひとりとして笑顔で描かれているのが初登場である。その後は15話の騎馬戦にて座敷の先頭の騎馬として不敵に登場し、16話の障害物リレーにて晴明を応援するためにクラス全員でセーラー服を着る際、先程の騎馬戦の不敵な様子とは一変した満面の笑みでセーラー服を着て登場。同じ16話のラスト、体育祭優勝時の集合写真では満面の笑みに加えダブルピースで写っていた。
取材回(17話)
不良のフリをして晴明をたてようとする泥田達に縛られる人質のうちの一人として登場。この時苦笑いを浮かべる他男子達とは違い、余裕の表情をみせていた。また晴明が橋から落下しかけたマンドラゴラのマシュマロを助けるために何も考えず自らも落下しかけた晴明をクラス全員で助ける際に橋の上から入道を支える形で登場した。
惚れ薬回(20話)
なお富士が薬の影響で桃山を狙う姿は確認できていない。
まだメインとしての登場がなく女装について明らかになっていなかったからと思われるがその後の桃山のミスによって佐野が女子から下着を貰ってしまう現場を目撃した秋雨が参組の男子たちに呼びかけるシーンでは男子陣とともに怪しい顔でうつっているため詳細は不明。まだメインとして出ていないから、だと考えるのが妥当かもしれない。
動物妖怪誘拐事件編
22話にて誘拐された狸塚らと彼らを救いに行った晴明らを助けるべく来た参組の面々として不敵な笑みを浮かべて登場した。
林間学校編
崖登りの際にクラスメイトの前田に乗る一部男子たちのうちの一人として登場。その後前田がバランスを崩し落下したことで富士も一度落下したと思われる。
おまけページ
28話2ページ目のおまけページ(妖はじキャラ㊙︎プロフィール その②)にて本名・誕生日・身長・秘密が明かされる。プロフィールについては上記プロフィール欄参照。
化学テスト①
不自然に失踪した1部のクラスメイト達を心配していると、突然流れた化学教師の秦中からのアナウンスにより本当の化学テストは崖登りではなく迫り来る魔の手(百鬼学園OBの妖怪たち)から逃げつつ旧校舎から脱出することであったと判明。この時富士は攫われずに残っており、冷静に状況を判断しつつ「入道も合わせてすでに10人いなくなっているようだな」と話す。このセリフが(秋雨と同じコマであるが)富士個人としてちゃんと登場し、初めて話したセリフである。そして秦中の化学テスト開始の合図を残りのクラスメイトと晴明と共に冷や汗を流しながら聞いていた。
化学テスト②
泥田の班に分かれて探索しよう という言葉によりグー・チョキ・パー・ハートで4班にわかれることになり、富士はハートを選び晴明・佐野・秋雨と同じ4班となる。そこで明確に名前(と言っても苗字のみ)が判明し、尚且つ富士が女装趣味であること、そのきっかけなどが明かされた。ここから富士がメインとして登場しだすことになる。突然現れたOB妖怪の脅かしにも動じず息を吹きかけ凍らせたことで妖怪雪女であることとその能力も明らかとなった。
この時
「富士くんなら雪男じゃないの?」
と尋ねる晴明に対して
「雪男は妖怪じゃなくてUMAだっつーの。ゴリラみたいなん」
と返していたことにより男だから雪男、ではなく雪女(♂)が正しいとも判明(?)した。
その後は冷静な状況判断で襲いかかるOBたちを撃退し度々晴明らを救うなど、知的で頼りになる面を見せる。
またOBのひとりに足を引っ張られ転ばされて捕まりそうになる秋雨に悪態をつきつつも助けたり、捕らわれた己を助けようとする秋雨を先に行かせようとしたり、合流した後に倒れたOBたちが鍵を持ってないか自分が探すから先に行けという泥田に対して
「俺も手伝うぜ!」
と言って共に残るなど、仲間想いな面も見られた。
※この時にクラスの男子たちとみんなで海に行って佐野をダシに使ってナンパしようという約束をしていた事が判明。
その約束を守るために誰か一人でも脱出しないといけない、と富士は泥田と共に残ることを決めて晴明たちを先に行かせたらしい。そうして誰も鍵を持っていないと確信すると二人は先に行った晴明たちと合流すべく先へ進んだ。
小古曽の素顔と正体回(35話)
いつも素顔を隠している上に無口なクラスメイトの小古曽探が最近話題のCHIMIもうりょう’zのSAGURUであることが判明した回。教室でノートを運んでいた小古曽とぶつかってしまい、散乱したノートを拾い集めていたところ小古曽が突然走り出してしまう。突然走り出したこと、ノートを置いていったことに怒りながら小古曽を追い掛ける富士だが小古曽を見失ってしまい、疲れた様子で息を整えつつ小古曽を探していた。
この時の富士の「走ったら体溶けてきた」という発言と様子から、暑くなると体が溶けてきてしまう事が判明した。その後小古曽の正体を知った富士は同じく知った晴明と共に小古曽のどうやったらかっこよくなれるか、という悩みを解決すべく協力することになる。
この出来事がきっかけで富士と小古曽が仲良くなった。
東京回(36〜38話)
東京へ遠足に行く参組だが、迷子になり挙句の果てにはデパートで火災に巻き込まれてしまった晴明をみんなで捜索・救出する回。
晴明が迷子になっていると判明し、クラス全員で捜索することに。富士は小古曽と共に渋谷に向かう。学校の人達が近くにいないからと小古曽に被り物をとらせていたら、小古曽の容姿に惹かれた人間たちに囲まれてしまう。富士はその場を切り抜けるため、舌打ちしつつ小古曽に抱き着いて「すみませ〜ん♡この人ウチの彼ピなんでぇ♡」と言った。このとき、小古曽が「どこからそんな声が」と怯えていたことにより、富士が女子高生の様な女声も出せるということが判明した。
※怯えてる小古曽を膝で小突きながら
「いいから話合わせろやダボが」
と怒っていたため、ただの女装趣味である男の富士は、本当はやりたくないと思われる。
それぞれの夏休み(40話)
倉橋の話により富士は女子達とCHIMIもうりょう’zのライブに行っていることが判明。小古曽と仲良くなった為だと思われる。
座敷荘回(44話)
妖怪の出る宿として度々特集される座敷の実家の民宿を盛り上げるためにみんなで記者とオカルトを一切信じない科学者を化かす回。柳田に呼ばれて富士も参加。
化かすトップバッターとして雪女らしい着物を着た美しい女将を演じた。どこからみても完璧な女性を演じた富士の発言によって神酒から女性的な仕草を教わっていたことが後に判明する。化かし終わり別室からモニター越しに怯える記者を見ていた時は男らしい座り方をして着物も大きくはだけており、ディレクターの様子を愉しそうに笑っていた。この時の記者の触れた手が死人のように冷たかった、という発言から雪女である富士の体温はとても低く冷たいということが明らかになった。その後、怯えつつも興奮する記者に対して学者が全て作り物か脳の錯覚だと言い放った際には愉しそうな様子から一変
「ベラベラと戯言の多い奴め。俺が男とも見破れねーくせに何言ってんだ」
と舌打ちながら言い、苛立ちを顕にしていた。座敷が晴明に心の内を打ち明けた時はみんなで聞き耳を立てていた。言い出しっぺは佐野だが最初に乗っかったのは富士らしい。小古曽が天邪鬼としての力を発揮した時に様子を見に来ており、晴明と共に小古曽を誉めるが学者達に見つかってしまった晴明がその場を切り抜ける為に人間らしからぬ妖怪じみた動きをした際は小古曽と共に学者達と同じようなひきつった顔で怯えた様に悲鳴をあげていた。
海水浴回(36話)
化学テスト時の約束通り佐野を使ってナンパすべくクラスの男子たちと海に来た回。「流石に水着で女装は出来ん」と素の姿で登場。ナンパに失敗した挙句、同じく遊びに来ていたクラスの女子陣にも(富士があっさりナンパしに来たということをバラしたことにより)軽蔑の目を向けられてしまい落ち込む男子陣をみて「ったくしゃーねえなぁ。じゃあ俺がその辺の子何人か声掛けてきてやるよ。最初からそうすればよかった。」とだるそうに言った。その時に髪を切ったのかと尋ねられて「いつものはエクステ」と答えてたことによりいつもの女装時のロングヘアはエクステだったとわかり、また「富士って彼女いたことないって嘘だろ」という藤平の言葉に倉橋が「本命は作らない主義なんだと」と返したことによって富士が本命は作らない主義だということも判明した。
外伝
Pはじこと『妖怪学校の生徒はじめました!』
狸塚が主人公の本編から1年前のお話であり、1巻1話にて。入学式の最前列にけだるげに座っている。この時は素の姿でいた為、入学式は流石に女装はしてなかった事がわかる。
2020年3月現在、登場はここひとつのみ。