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概要
前回:フラグメントバーサス 今回:導かれし出会い 次回:リンクホライゾン
白猫プロジェクト NEW WORLD'Sのメインストーリー「新たなる世界編」(PV上ではNEW WORLD'S第2章と呼称)の第2章。
第2章と銘打っているが、時系列的には断章扱いの「フラグメントバーサス」の後。2019年5月以来のプレイアブル化となるディーン、初登場となる謎の多い少女イクシアの計2人がガチャで実装。
ノーマルのあらすじ
※ネタバレあり、かつ長いため注意!!
「世界の敵」との戦いから暫くして、ルーンドライバーは新たな行き先を示した。エレノアたちを飛行島の復興に回し、久方ぶりに主人公、アイリス、キャトラの3人だけで向かう。
行き着いた場所は「峰の国」。着いた途端に魔物に襲われるものの、なんとか対処する。しかし、軍が常時いるであろう峰の国には不釣り合いな魔物の数の多さに疑問を抱く。とりあえず人のいる場所へと向かって歩みを進めていくと、途中でディーンと出会う。何か用があって来たようであるが、そこにカレンはいなかった。向かう先は同じだったようなので行動を共にする。
一行は村に着き、住民に話を聞こうとする。ある老人の家を訪ねるが、税金の取立てかと聞いてくる。ディーンが否定すると、家の中に入れてくれた。改めて主人公たちはこの国で何が起こっているのかを尋ねた。老人は以下のように話した。
ひと月辺り前、国王が重税を課した。理由は不明だが、生活は困窮し、魔物まで現れた。軍も何もしないため、家からもまともに出られない状態となってしまった。
話を一通り聞き終えた途端、再び魔物が現れた。奇しくも外に子供がいたので子供が巻き込まれてしまった。ディーンたちが魔物の対処をして助けると、老人はお礼がしたいというので、部屋を暫く借りる。部屋に入ると、ディーンが自分がなぜこの国に来たのかについて話し始めた。内容は以下の通り。
ひと月前、カレン宛に彼女の父親から手紙が届いた。手紙には「峰の国に戻って来い」とだけ書かれていた。怪しいためディーンは疑問を持つが、カレンは父親の性格上、何かあったのだと確信する。ディーンたちが所属する剣誓騎士団の性質上、騎士団総出はおろか、ディーンの付き添いでも向かうことは出来ない。だからカレンは一人で「里帰り」という名目で峰の国に向かうことを決める。カレンは今も戻ってきておらず、消息不明。ここに来たのはカレンを捜索するためだ。
話を聞いて、主人公たちもカレンの捜索に協力することにする。
その頃、カレンは牢獄にいた。そして実姉であり、宿敵であるとある者と話していた。
ディーンたちは王都へやって来た。人は全くおらず、魔物が蔓延っていた。喫茶店に入り、中にいたマスターに、村の方の様子を伝える。マスターいわくこちらも同じで、かつて王を訴えるために王城へ向かった者がいるが、誰一人として戻ってこなかったため、今は誰も反抗できない状態という。喫茶店を出ると、ディーンは貴族で知り合いの叔父がこの島に住んでいるというので、叔父の元を訪ねてみることにする。
ディーンの叔父の家を訪ねると、叔父ことモーリスは快く出迎えてくれた。早速ディーンはこの国で何が起こっているのか聞いた。モーリスは、王は兵を動かすことを禁じており、無断で兵を動かし拘束された貴族もいること、税金は全て城に持ってかれたこと、登城が許されないので城の中がどうなっているのか分からないことを答えた。ディーンはさらにカレンのことも聞いた。するとモーリスは「ガランドの娘(カレン)が捕まった、峰の国がこうなったのはガランドの娘が原因だ」という噂話を聞いたことを話す。全てを聞いて、ディーンは城の中へ入る決意を固める。モーリスは城の中へ手引きしてくれる者を紹介してくれた。早速一行は紹介してくれた場所へと向かう。
モーリスの紹介してくれた場所へと到着した一行。人目のない袋小路なこの場所に、手引きしてくれる者、スタークはいた。モーリスが渡してくれた証明書を渡すと、スタークは地下の部屋へと案内する。部屋の中で、何故城へ入りたいのかを聞く。ディーンが一通り答えると、魔物の相手を主人公たちに一任する代わり、手を貸すことを約束する。
一行はスタークに連れられ、下水道へとやって来た。この下水道に、城の真下に繋がる工事用の通路があるという。道を進んでいくと地下牢に出た。スタークの案内はここまでということでスタークと別れたあと、カレンの捜索を開始する。
地下牢の中を探していると、牢の中に一人の半獣の少女を発見する。近くに鍵があったので牢の扉を開ける。だいぶ弱っていて声も出せないようなのでアイリスが治癒魔法をかけると、すぐに元気になり声も出るようになった。彼女の名はイクシアという。ディーンがなぜ捕まっていたか尋ねるが、「嫌な人がここに入ってろと言った」とだけ答えた。アイリスがここを出る間一緒に行動しないかと聞くと、イクシアはすぐにOKを出す。
そして、ついにカレンの姿を発見する。カレンは弱々しい声で「こっちに来るな」とだけ言った。瞬間、謎のオーラが発動し、足が動かなくなった。キャトラが右往左往する中、イクシアは突然歌い出した。するとオーラが消え動けるようになった。イクシアが安堵する中、キャトラは「イクシアが何者なのか」を聞いた。イクシアが不思議そうに「イクシアはイクシアだよ」と答える。カレンは無事助け出された。弱々しくはあったが、助けてくれると信じていたので心配はしていなかったようだ。
牢獄を出て、街の者が貸してくれた部屋に入る。カレンは弱っていたが、この国の現状について話し出す。
峰の国を今支配しているのは、カレンの実姉のミューレア・ガランドである。
カレンが峰の国を訪れた時、城内には誰もいなかった。城の奥深くへ進むと、ミューレアはいた。カレンは驚き、父親の行方を聞く。ミューレアが「あなたが本当に知りたいのはそうじゃないでしょう?」というので、改めて「ミューレアが何を企んでいるのか」聞いた。ミューレアは「力を得た私が、退屈を感じる暇も無いほどの混沌をもたらしてあげないとね」と言う。カレンがファフナーを召喚しようとしたが出来ない。あとは知っての通りのこと。
話のあと、ミューレアの言う混沌とは何かを考える。結果、国民たちの暴動であろうと推測。話が終わったのでカレンを休ませる。翌日、すっかり体調を回復させたカレン。アイリスはイクシアに、牢獄で歌った歌はどこで覚えたのかを聞く。イクシアは自分でもどうして知っているのか不思議な模様。彼女は両親のこともよく覚えていないようだ。
ここでディーンはアイリスに、なぜイクシアの歌った歌にこだわるのか尋ねた。だがアイリスがここまでこだわるのも無理はなかった。
なぜならイクシアが歌っていたのは「やさしき闇の詩」であったからだ。アイリスは、白と黒の王国があった頃の話をする。自分と主人公が今それぞれ光の王と闇の王だということ、「やさしき闇の詩」がかつて自分の歌った歌だということも。信じ難い話しながら、すぐに信じてくれた。
イクシアのことは分からずじまいであったが、ミューレアとの対決にあたってイクシアも一緒に行きたいという。イクシアを巻き込む形にはなるが、連れて行くことにした。ミューレアにカレンとイクシアの脱獄はとっくに気づかれているだろうとのことから、城内に今度は正門から入ることも決まり、キースへ応援の連絡もとった。いよいよ峰の国の改革へと舵が切られるのであった。
王城へ向かう最中、人の群れを見かける。先頭にはスタークがいた。スタークは王への反旗を翻す宣言を行っていた。イクシアはその姿を見て苦しみながら「あの人、嫌い」という。ディーンとカレンがスタークを止めようとする。しかしスタークは止めようとしない。そこにイクシアが突如詠唱した。するとスタークは魔物へと変貌した。どうやら主人公たちと別れたあと、ミューレアに魔物へと変えられたらしい。たちまち辺りは悲鳴が飛び交う。魔物を主人公が相手する中、ディーンは人々にあと少し耐えて欲しいと説いた。必死の説得が通じたのか、人々は帰ってゆく。残されたのは魔物だけ。ディーンも加わり魔物を倒し続ける中、キースたち剣誓騎士団が到着する。キースに魔物の相手と街の警備、貴族に派兵を許可することを伝えるよう委ね、王城へと足を進める。
王城の正門へとたどり着いた。しかし門は固く閉ざされており、ディーンの神気剣でも破壊できるものではなかった。そこにイクシアが、ディーンのやった神気剣をやってみたいという。試しにイクシアがディーンのやったようにやってみると、イクシアから強大な力が出ていることが周りからも見てわかった。ディーンが危険だからと止めるが、イクシアが力を門にぶつけると、門に穴が空いた。しかしイクシアが倒れてしまったので、慌てて救護対応する。イクシアが回復すると、周りに心配をかけたことを謝罪する。ディーンがイクシアに窘めつつも、ちゃんと教えたら俺を超えるかもと褒める。
門を抜け中に入ると、ミューレアの声が聞こえてきた。イクシアはここでも「あの人嫌い」と言う。イクシアを牢獄に入れた「嫌な人」とはミューレアのことだった。ミューレアは魔物を召喚し消える。一行は魔物を倒し、前へ進む。
奥へ進むと、彼女はいた。待ちくたびれていたような素振りを見せる。カレンが国王たちをどうしたか聞くと、どうやら殺してはいないとのことだ。
ミューレアの目的は、退屈のない世界の創造。この世界の全てが自分の想像した通りになり退屈だからという。エピタフから力を得ていたため、既に人間を卒業していた。奇怪な魔物へと変貌し、一行と対峙する。
エピタフから力を得たミューレアは、とても簡単に倒せるものではなかった。主人公が先にやられ、後に続いてディーンとカレンが倒れる。アイリスも苦戦する中、イクシアも応戦。しかしミューレアの圧倒的な力には適わず弾き飛ばされる。イクシアは目の前でアイリスが殺されかけるのを見て、倒れたまま動かない自分の体に訴えかける。
「ダメーーーーー!!!!」
イクシアの叫びが聞こえたかと思うと、あの時の歌が聞こえ始めた。
イクシアの歌は、ミューレアに大打撃を与えた。苦し紛れに「何をした!?」と問うミューレア。イクシアは静かに「慈愛の光」と呟く。たちまち皆の傷が癒える。アイリスがその光景に疑問を持つ中、ルーンドライバーがイクシアに反応した。
ディーン、カレン、イクシアがミューレアに大きな一撃を与える。イクシアの攻撃は、闇の力を強く感じるものだった。
ミューレアは大きな音を立て倒れた。ミューレアの命が消えかける間際、「なぜセリアを殺した」とカレンが聞く。ミューレアは「あなたの絶望する顔が見れるでしょう・・・?」とだけ答えた。カレンがとどめをさし、葛藤しながら一言「お姉様・・」と呟いた。
イクシアが皆の無事を喜ぶ。イクシアは何かを持っていた。キャトラに聞かれ初めて気づくイクシア。その何かは真ん中に刻印があり、禍々しい形をした紫色の石のようなものだった。アイリスや主人公が試しに持っているが反応しない。がアイリスは、イクシアはこれで闇の力を使っていたという。とりあえず「闇のルーン(仮)」と仮称して、戦闘の疲れを癒しに行くことにした。
翌日、主人公、アイリス、キャトラの疑問は消えないままだった。イクシアが歌い始めたとき、ルーンドライバーが光ったことから、イクシアが鍵となっていることは間違いなかった。イクシアが遅れてやってくる。すっかり元気そうだ。アイリスはイクシアを仲間に招待し、イクシアは大喜び。ディーンとカレンが遅れて合流。2人は連絡してくれたらいつでも駆けつけると約束し去って行く。主人公たちは、新たな仲間と共に飛行島へと帰るのであった。
一方エピタフはミューレアの活躍を観て、嗤った。そして自分の計画は着々と進んでいること、アイリスの絶望する顔を見届けるのを楽しみにしつつ、甲高い笑い声とともに幕を閉じた。
ハードモードのあらすじ
イクシアは飛行島の仲間とすっかり打ち解けていた。
フムニールとコジローは何か話しており、キャトラたちが聞くと、飛行島の復旧や情報収集のため、しばらく峰の国に留まることとしたという。それを聞き、峰の国の支援もしたいというのもあって皆は賛同する。早速それぞれが分担して峰の国へと赴く。
登場キャラクター
主人公
現・闇の王。今回は無口。
エピタフに力を奪われてしまったため、戦力をつけたいとのことで、ディーンに(カレンの捜索中だったため基礎的なところだけだが)神気剣の使い方を教わる。
アイリス
現・光の王。イクシアのことを不思議に思いながらも、仲間として優しく迎え入れる。
キャトラ
喋る猫。イクシアに無茶しないよう約束するなどしてイクシアを気にかける。
「剣の国」の騎士団である剣誓騎士団の総長。あまり褒められることなく育ってきたため、褒められることを生きがいとする。
カレンの捜索のため、一人峰の国へやって来た。
スーツ姿だが、これはキースの仕立て。
カレン
「剣の国」の騎士団である剣誓騎士団の副長。
自分にも他人にも厳しく、滅多に甘やかさない。
父親が意味深な手紙を送ってきたので、何かあると思い、里帰りという名目で峰の国へ赴いたあと消息を絶つ。
地下牢に投獄されていた半獣の少女。他の人のやることを真似たがる。
記憶が失われており、両親のことなど何一つとして思い出せないでいる。
何故か「やさしき闇の詩」が歌える。また歌唱の際は声変わりする。他にも光の力と闇の力の両方を使うことが出来る。詠唱を唱えることもあるが、本人いわく「よく分かんないけど頭に浮かんでくる」とのことで、謎が謎を生む存在となっている。
キース
剣誓所属の青年。ディーンとは腐れ縁。
騎士は向いてないとのことで、武器の開発を始めているという。その腕はディーンも高く評価するほど。
ミューレア
カレンの姉。退屈を嫌う。カレンいわく魔術士としての腕は超一流。
英雄戦争(イベント「ソウルオブナイツ」での出来事)での目的は「闘争のルーン」の取得。ルーンを手に入れたあと、帝国に行き、ツァラに出会う(イベント「帝国戦旗」での出来事)。ツァラに殺されかけ、瀕死で辛うじて逃げ延びたが、そのことがきっかけで国家や社会を壊し混沌と課すことで退屈のない世界を創り出すことを考える。そこにエピタフに出会い、力を得た。
モーリス
ディーンの叔父。ディーンたちが城の中へ入れるよう協力する。
スターク
モーリスの知り合い。口はやや悪いが、ディーンたちを城の中まで案内する。
案内を終えたあと、ミューレアに捕まり魔物にされた模様。
カレンの父親
峰の国の大臣。形を大事にする人で、手紙だけ寄越すということはしない。ミューレアに人質のような扱いを受けていたが、殺されることなく無事救出された。
用語
峰の国
連邦加盟国の一つで、カレンの父親が国王として統治する島国。兵力は十分にあるようだが、魔物が多く蔓延っている。
神気剣
ディーンの使う技。体内のソウルを使って、それを剣に纏わせて斬る。神気剣の基礎として神気道があり、こちらは体内のソウルを練り上げて操作するところから始まる。
闇のルーン(仮)
イクシアがミューレアを倒した時に持っていた。
真ん中に模様(上記PVのルーンドライバーに描かれている模様と同じ)があり、禍々しい形をした紫色の石のようなもの。主人公がアイリスが持っても反応しないが、イクシアはこれを使って闇の力を発動していた。