概要
漫画「ゴールデンカムイ」の登場人物、尾形百之助とアシリパの男女カップリング。
以下ネタバレ注意
関係の経緯
ふたりのニアミスは5話で起こる。尾形は主要人物の中で主人公2人に次いで3番目に登場し、その場で杉元に殺されかけた命を、アシリパの制止によって救われた。以降、80話まで彼らが同じ場に立つことはないが、その関係は端緒からしてどこか因縁めいたものがある。
80話にしてまともに対面したふたり。83話で早くもアシリパは物怖じせずに尾形にチタタプ発言を勧めている。ヒンナ発言も勧めている(103話)。
また、釧路で谷垣が動物殺しの濡れ衣を着せられた際に、アシリパは実際信用ならない人物である尾形を信じ谷垣を守るよう頼んでいる(111話)。結果として尾形はその信頼に応えた。
そして127話で尾形はアシリパの勧めに乗って「チタタプ」とつぶやく。らしからぬだけに印象的なシーンである。
愛のない家庭環境から「何かが欠けた」と自己分析し父親にもそれを首肯されてしまった尾形だが、そんな尾形へのアシリパの態度は子供らしく(あるいは大人びて?)まっすぐである。
尾形がアシリパに対してどんな感想を抱いているかは不明だが、108話で鶴の汁を食したときに杉元の想い人が話題となり、それをさえぎる形で鶴の舞を踊ったアシリパに向けた尾形の笑みには、いつもの皮肉な気色がほぼ見られず非常に貴重な1コマとなっている。
樺太編に入ってから、尾形の殺人についての意識をほのめかすエピソードが入ったが(164~165話)、2話にわたり尾形視点で彼の罪悪感や憧れの象徴とも取れる弟・花沢勇作とアシリパの姿が重なる場面が挿入されたことは、尾リパ民のアンテナに大変勇気を与えただろう。170話にいたっては、尾形は杉元(のオソマ)を恋しがるアシリパにヒンナ発言までやりだした・・・ファンの期待は膨らむ一方である。
今後の展開
なんやかやでアシリパ達と馴染んできたように見えた尾形だったが、137話でアシリパの相棒・杉元を殺しかけ、父・ウイルクは殺してしまった。
事が露見するのは時間の問題であり、そのときふたりの関係は決裂してしまうのか・・・危うい状態になっている。