山方早希
やまがたさき
『洋食のねこや』現店主の姪。二十歳の大学生で料理人志望。独学で磨き、曾祖母の暦を試食役として(暦が料理下手だったため)鍛えられた料理の腕はかなりのもの。
以前から料理修行のために料理屋で働くことを望んでいたが、「学生の本分は勉強」という父親(店主の兄)の方針からそれまでバイトは許されなかった。
「必要単位を二年生までに全部取得する」などの条件をクリアし、共に暮らしている暦と父親から、叔父の店である『洋食のねこや』でのバイトを許される。
親類である店主とは顔見知りではあったが、それまで直接『ねこや』に来たことはなく、面接のために土曜日に来店したのだが、曾祖母が『特別営業』のことを内緒にしていたため、当然驚愕することになる(最初はコスプレした団体が店を貸し切っている程度にしか思わなかったが、ガガンポの姿を見てそうでないことに気付いた)。
が、その時に食べた和風ハンバーグ定食の味からここで働きたいと確信。異世界との交流にもすぐに順応し、特別営業のウェイトレスとして働くことになる(平日の講義の無い日にもバイトで入っている)。
店主が家庭を持っていないため、事実上『ねこや』の3代目店主候補ということになる。
学のないアレッタと違って会計や料理のアシストもできる為、当初は彼女を凹ませたが、根が温厚なためすぐに打ち解けており、帰宅が深夜になってしまうアレッタのために宿泊できる部屋を用意するよう店主に提案している。
これらは本来web版原作のみの内容であり、書籍&アニメ版では異なる経緯を辿ったクロが代わりに二人目のウェイトレスになった為、彼女は長らく登場しなかった。
それから時間が開いた書籍版6巻で、漸く同等のエピソードが掲載され加入したが、被ったポジションにねじ込んだ弊害か、以降クロと交流する描写がなく互いの存在に言及すらされていない。
大人の事情による矛盾無視なのか、他に理由があってあえてそう描写しているかは現時点では不明。