―――私もそれ。―――チキンカレー。 CV:大西沙織
かつて異形の怪物『万色の混沌』を滅ぼした異世界の神々・六柱のうちの一柱。
真の姿は少なくとも数万年の齢を経た漆黒の巨竜。闇の属性を司る。
共に戦った『赤』(赤の女王)とは三万年以上前からの友人。
ある時、自らの縄張りに『扉』が現れたのを転機に異世界食堂『洋食のねこや』へ赴き、アルフォンスが試食していた激辛チキンカレーを見て同じ物を注文。その味の虜となる。
その後は後述のとおりメディアによって差があり、店での食事代を長年のよしみで赤の女王が立て替えるか、自ら働いて返すようになるかによって、立ち位置や出番が大きく変わる事になる。
能力
六柱の神々の中では最弱だが、力の扱い方は最も巧み(Web版より)
あくまで『六柱の中で最弱』というだけで、異世界に住まう者達からすれば遥か高みに位置する存在。
その身に内包する死の力により、己の意思とは関係なく生物の命を奪ってしまうのを厭い、『万色の混沌』に勝利した後は、空の果てにある欠けた天体(異世界の月)を縄張りとし、孤独の中で取り留めのない思考を続けていた。
仮初めの姿の時に身に着ける服は、空気中の塵や自分の髪の毛など、ほぼ無に近いものを媒体に魔力をまとわせて錬成出来る。
ねこやでは力を極限まで小さく抑え無害化しているが、邪神殺しの四英雄クラスの実力者にはその計り知れない力の一端を見抜かれた。
大賢者アルトリウスは「赤の女王と同類か」と推測して静観を決め込み、ハーフエルフの剣神アレクサンデルですら顔を青ざめさせて「あれは絶対に敵に回しちゃいけないものだ」と呟き、プレイボーイな彼も珍しく手を出そうとしない。
基本的に会話は肉声を発さず、テレパシーで思考を直接脳裏に送りこむ。
異世界では夜の女王、黒の神と呼ばれている存在。
またヴァンパイアは彼女の眷属らしい。
各メディアでの違い
Web小説版では常連客の一人。気配を消し、店の隅で開店から閉店までひたすらチキンカレーを食う謎の存在となっており(代金は赤の女王持ち)、そちらでは店主の姪・山方早希が新たな従業員となる。
書籍版以降のメディアでは、それぞれタイミングは違うもののアレッタと共に『洋食のねこや』のウェイトレスになる。
書籍版・アニメ版「カレーパン」の回では、店主に対して「不快ではないがあまり長く感じていたくないもの」を感じたり、同じくアレッタに対して暖かい信頼関係を抱いている描写があるが、とりあえずは食い気が最優先である模様。
ただし書籍晩では六巻から別のウエイトレス登場の結果、出番がほぼ無くなっている。
アニメ1期最終話付近では、店主やアレッタなど、信頼した相手とは肉声で会話するようになっていたが、何故か2期では再びテレパシー会話に戻っている。