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岐神海苔夫

くなとのりお

弐瓶勉のSF漫画及びそれを原作とするアニメ作品『シドニアの騎士』の登場人物。

解説編集

CV:櫻井孝宏


第628期衛人操縦士訓練生代表。機体番号は「701」。


優秀な操縦士で、訓練生時代のシミュレータのスコアでは一位。正規操縦士になった際には班長を任せられている。岐神家は岐神開発を経営する有力者で、海苔夫は9代目に当たる御曹司であり、名門の出身ということもありプライドが高い。

幼い頃から継衛に憧れてシミュレータで自主的に訓練を積んできたため、現在のシドニアでは長道と並んで継衛及び継衛改二を操縦できる人物。


しかし自分より先に継衛を与えられて活躍する長道に激しく嫉妬し、連結型ガウナの討伐戦の最中に長道を陥れようとするも、結果的に星白を戦死させてしまう。表向きは平静を装うも、この事件は本人にとっては深刻なトラウマとなっており、彼女の機体と姿を模した奇居子である紅天蛾との戦闘の際には自責の念と恐怖に打ちのめされ、結果衛人操縦士を続けられなくなってしまった。


岐神家は、過去にシドニアの人口の99%を死に追いやる大惨事を引き起こした天才科学者にして史上最悪の犯罪者「落合」の知識が保存された「落合の補助脳」を代々守ってきた家系である。

PTSDを患ったことと父の死を受けて衛人操縦士を引退し、岐神開発の経営を引き継ぐが、復活した東亜重工に追い抜かれる状況となって経営を縮小され、残された役割は補助脳の守護のみと知る。そんな折、衛人操縦士を辞めることを決意してまもなく、長道が自らを糾弾するわけでもなく共に操縦士としてシドニアを守ろうという言葉を聞き、思わず涙を流した。

その後、更なる力を得ようと、岐神家の者でも立ち入りが許されない「落合」の研究室の封印を解いた際に落合の人格を宿したシドニア血線虫に意識を乗っ取られてしまう。


落合に操られた海苔夫は表向き彼の研究成果を引き継ぐ形で、岐神開発を拠点とした新たな融合個体の開発を行い、白羽衣つむぎを誕生させた。長らくその状態が続いていたが、次に誕生させた融合個体二号『かなた』の暴走事故で全身を圧し潰される重傷を負い、その際に落合の人格がかなたに転移したことでようやく本来の人格が解放された。


かなたの肉体を乗っ取った落合がシドニアから姿を消した後、本来の人格を取り戻して昏睡状態から目覚め、訓練生として操縦士に復帰。かつて自信家で傲慢だった性格は、操られていたとはいえ自身がシドニアにもたらしてしまった被害への反省からか、すっかり鳴りを潜めている。


関連タグ編集

シドニアの騎士 落合 シドニア 衛人 谷風長道

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