CV:新井里美
概要
衛人操縦士や訓練生が暮らす寮の寮母。
見た目は割烹着を着た熊そのものだが、右腕は過去の出来事が原因で義手となっている。
普段は温厚な性格で、何かと訓練生の世話を焼いているが、なぜか下の名前で呼ばれることを嫌い、呼ばれると野性が剥き出しになる。
実は熊の姿はそれを模した生命維持装置で、その中に本当の姿が隠されている。
元は衛人操縦士であり、600年前にカビの発見とシドニア史上初のガウナ撃破に立ち会った。
この功績により「不死の船員会」の一員となり500年間生きていたが、100年前に親しい間柄であった斎藤ヒロキが谷風長道を奪って逃亡するのを手助けした為、船員会への発言権を奪われ今に至る。
そのような経緯もあって長道を何かと気にかけ、彼の母親代わりを務めている。
寮母の前はシドニアの警備主任を担っていたようで、怒らせると怖い。
後述の落合の件もあってあくまでシドニアの存続を優先し個人を顧みない小林艦長とは対立しており、斎藤と同じように長道を兵器のように扱うことにも反対している。
あいつむぐほし
劇場版第二作であるあいつむぐほしで彼女の過去に補足がなされた。
彼女は六百年以上前にガウナとの戦闘によって負傷し、脳にガウナのエナが癒着してしまった。
彼女が再び生活できるように落合(シドニアの騎士)が開発したものが、上記の「クマ型生命維持装置」と義手だったようである。
自身の技術が足りず、ヒ山を生命維持装置に閉じ込めてしまうことに落合は負い目を感じていたようで、必ず装置の外に出してやるとヒ山に誓っていた。
この出来事により落合とヒ山の関係は深いものとなったようで、ヒ山は落合と小林艦長の対立や落合の処刑に心を痛め、対話を試みなかった小林を責めていた。
落合も今際の際についぞ彼女を生命維持装置から出してやれなかったことを回想している。