概要
劇中で唯一奇居子を倒すことの出来る槍状の武器。
先端部分には奇居子の本体に穴を開けることの出来る「カビ」と呼ばれる物体が取り付けられており、これによって本体を貫き、拒絶反応を発生させ奇居子を泡状分解=撃破することができる。
人型ロボットの衛人に装備され、突き刺すように使う。
「カビ」は約七百年前に地球人類とは別の知的生命体が残したと思われる謎の建造物の内部から発見された物質。 その形状から稲穂の古い呼び名である「穎」から名前がとられた。
シドニアはこれ以降カビを発見しておらず、複製もかなわなかったため、カビサシは代わりの効かないものとして専用の保管庫で厳重に管理されている。
劇中では当初28本のみ存在していたが、物語が進むにつれて数本が失われている。
奇居子本体へ有効ではあるが、奇居子の肉である胞衣(エナ)に対しては全くの無力である。そのため、カビサシ使用前には通常兵器で本体周辺の胞衣を排除しなければならない。
槍型であるため使用には接近戦が必須で、前述の胞衣排除の手間もあってガウナ駆除は困難を極めていた。
カビ
カビはシドニアのどんな材料にも定着せず、唯一、奇居子の肉である胞衣(エナ)には定着したため、これを接着剤とすることでカビをカビザシの柄に固定している。
カビは特殊な放射線を出しており、奇居子がこれを感知して誘引される現象が見られたため、「カビサシを放棄すれば奇居子に襲われない」と主張するグループも存在した。(実際にはヘイグス粒子にも誘引されるため、現在のシドニア人が奇居子から逃げ切るのは不可能に近い)
物語の途中でシドニアは融合個体を利用することで「人工カビ」の生産及び量産に成功した。奇居子の胞衣はありとあらゆる物質を模倣できるため、融合個体を操作することでカビの構造を模倣させてカビを量産できるようしたようだ。
これと胞衣破壊用の質量材を組み合わせた「ガウナ本体貫通弾」が開発され、衛人に装備した「超高速弾体加速装置」と組み合わせることで、遠距離から一撃で奇居子を駆除できるようになった。
量産できるためいくらでも使い捨てることができ、出撃した衛人全機がカビを装備できるようになったため、作戦の効率は飛躍的に高まった。
砲弾だけでなく、人口カビを利用したナイフや刀などが開発され衛人に装備された。