概要
従来も給食の配膳などの時にガーゼマスクが使われたりしていた。
しかし、医療機関だと衛生管理の問題から不織布で作られた使い捨てマスクを使うことが主流であり、花粉症対策で一般の人が使うマスクもこのような使い捨てマスクを使うことが一般化してきた。
しかし2020年のCOVID-19流行により、使い捨てマスクの需要が一気に高まり転売ヤーによる買い占めが激化。さらに流行地である中国の都市封鎖により中国製のマスクが輸入されなくなってしまう。
もちろん、使い捨てマスクも増産や新規参入補助が勧められてはいたが3〜4月頃は不足がピークに達していた。
このため、一般用としてはなんども洗って使える布マスクの使用が推奨され、政府から配布(アベノマスク)も行われた。
ウイルスそのものを防ぐ効果は薄いが、くしゃみをした時に飛沫の飛び散りを抑える効果は十分にあり、感染拡大防止には役に立っている。
これに乗じて一般家庭でも手作りが進んだ結果、一時期はガーゼ布の不足も起こった。
しかし一般の使い捨てマスク需要が大幅に減ったのも事実であり、転売ヤーが慌てて露店などでマスクを放出する光景も頻発。
外出自粛で収益が減った雑貨店や呉服屋などの自営業者の中にも、余った布を活用した布マスクを販売するところが急増した。
緊急事態宣言が解除する頃には暑くなってきたこともあり、アパレルやスポーツ用品メーカーが「冷感素材マスク」「冷却材をセットできるマスク」などを次々に売り出している。