概要
マスクとは、アゴの下から鼻の付け根部分までを覆うようにするのが正しい着用例となっている。
ところが中にはマスクをアゴに引っ掛けたままの人も存在する。
鼻や口が丸出しで、飛沫感染防止という点から見れば何の意味もない。この派生として、口は覆っているが鼻が出ている「鼻出しマスク」や、片方の紐だけ耳に引っ掻けてダランとなっている状態も見られる。
飲食の短い間だけ等ほんの一時ならともかく、この状態でおしゃべりすると飛沫を防げないので感染流行時には顰蹙ものである。
不衛生かつ、だらしがない、不快と取られやすい。
この顎マスク自体はコロナ流行以前より見られており、コロナ禍による環境が生み出したものではないのだが、新型コロナウイルスの流行により、各所でマスクの着用が義務に等しいものとなった事で顎マスクへの批判の目が強まっていった。
これに乗じて、SNSでは「ラーメン三銃士」のコラで「ダメマスク三銃士」として顎マスクを組み込んだネタも出回った(他二つは鼻を出す、くしゃみする時にマスクを外すというもの)。
顎マスクをしてしまう理由は
- 口周りが塞がれるので息苦しさを感じる
- 息でメガネが曇る
- 内側が蒸れる(夏場は特にこの傾向が強い)
- マスク越しだと喋りにくいor相手に言葉が伝わりにくい
- 肌の病気や過敏症を患っている
といったものが主となっており、マスクをしないといけないのは頭で分かっていても、何らかの事情によりマスク着用が苦になっているケースも少なくはない。
いわゆるわかっちゃいるけどやめられないというやつだが、コロナ禍ではマスク着用が義務に近かった事もあり、これらの悩みを解決しやすくなった新しいマスクも開発されている。
しかし、2023年5月のGW明け以降、コロナの感染症分類が5類に移行したのをきっかけに、コロナ禍前のように(常時)マスクする人が減ってきている。また、食事などをする時は顎マスク等せず、ポケットにしまう等してきちんと外したりする等、着ける時と外す時のメリハリをつけることが重要である。
なぜNG?鼻出しマスクと顎マスク
鼻出しマスクはここがダメ
- 外側面についたウイルスや細菌を吸い込む恐れがある
- 鼻の穴の粘膜から感染する危険性があるなど
顎マスクはここがダメ
- マスク表面の飛沫を自分の顎につけてそのまま病原体が付着する
- つけ直したときに病気に感染するリスクが高くなるなど
正しいマスクの装着
- マスクは毎回新しいものを装着する
- マスクの「表」と「裏」を確認する
- マスクを軽く半分に折ってから、ノーズフィットワイヤーの形を整える
- ゴムの部分を持ち耳にかける
- ノーズフィットワイヤーを鼻に合わせて、あごを包むようにマスクを伸ばす
マスクを装着した際には、鼻と口をしっかり覆うことが重要。また、マスクの外面には細菌や微生物などが付着していることが多いので、取り外すときはゴムの部分を持ち、廃棄。
※マスクを廃棄した後は、手にウイルスが付着している可能性があるので、手洗いを行なうこと。
関連リンク
医療法人西宮回生病院・スタッフコラム「マスクを正しく装着していますか?
関連タグ
奏竜胆:新すばらしきこのせかいの主人公。顎マスクをしているがキャラ設定自体はコロナ禍前に考えられており、キャラ設定担当野村哲也もコロナ禍でマスクが当たり前になるとわかっていたら違うデザインにしたと発言。