概要
『推定少女』(すいていしょうじょ)は、桜庭一樹による日本のライトノベル作品。挿絵は高野音彦。ファミ通文庫(エンターブレイン)より2004年に刊行された。
同作者の代表作『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とほぼ同時期に刊行されている。
作者の真骨頂である地方都市に住む少女の焦燥感が、初めて前面に押し出されて描かれた作品であり、『地方都市シリーズ』の第1作目であると言える。角川文庫版『推定少女』にはエンディングが3パターン収録されている。
あらすじ
とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…
登場人物
巣籠カナ
あまり頑張らずに生きていきたいと考えている、やや無気力ぎみな女子中学生。家出の最中に「白雪」を拾う。ボクっ娘。
白雪
カナがダストシュートで出会った少女。謎めいた言動が多い。名前はカナの命名で、「雪のように白い」肌をしていたことに由来する。
水前寺千春
カナと白雪が東京で出会った銃器マニアの中学生。中性的な容姿をしている。秋葉原のミリタリーショップに入り浸っている。