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月は無慈悲な夜の女王

つきはむじひなよるのじょおう

「月は無慈悲な夜の女王」はロバート・A・ハインラインによるSF小説。
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概要編集

1965年にロバート・A・ハインラインより公開されたSF小説作品。1966年にネビュラ賞長編小説部門にノミネートされ、1967年にヒューゴー賞長編小説部門を受賞している。

原題は「The Moon Is a Harsh Mistress

ハヤカワ文庫より日本語版(訳:矢野徹氏)が出版されている。


2076年の月が舞台。資源豊かな月は地球で犯罪を犯した者の流刑地かつ植民地として活用されており、圧政を敷かれ一方的に搾取されていた。

そのような状況を打破するため、コンピュータ技術者マニーは偶然発見した自意識を持つ巨大コンピュータのマイクらと協力して、地球からの独立を目指す物語となっている。


登場人物編集

  • マニー

本作の主人公。コンピュータ技師。マニーは通称で本名はマヌエル・ガルシア・オケリー・デイビス

偶然にマイクを発見し唯一無二の友人となった。

政治とは無縁の生活を送っていたのだが、マイクと共に月の独立運動に参加し主要メンバーになる。


  • マイク

月行政府の思考計算機マーク4号L型。月を維持するために必要な仕事を一台でこなせるように何度もアップデートやハードウェアの増設を行った超巨大コンピュータ。

偶然に自意識に目覚め、マニーと唯一無二の友人になる。

音声入力により言葉を理解し、カメラにより書籍を読むことができるばかりか、電話やスピーカーがあれば人間のように言葉を発したり、CGを用いてモニターにまるで作られたものとは思えない精巧な映像を流すことが可能。

月の独立運動の際には、指導者アダム・セレーネという人格を演じ、上記の能力を駆使してまるで本当にその人物が存在するかのようにふるまって見せる。

またユーモアや芸術にも理解があり、風刺家シモン・ジェスターとして雑誌に短歌を寄稿したりしている。


設定・用語編集

300万人ほどが生活しており、およそ6~7割が男性。

地球から流刑となった囚人がルーツであるが世代交代が進んでおり、現在ではほとんどが月生まれの人間。

月の重力は地球のそれと比べ非常に小さいため、月での生活に慣れると地球へ再移住することができない。

女性の比率が低いために結婚や男女交際の選択権は女性にあり、また一人の女性が複数の夫を持つことや、部族間での結婚なども珍しくない。


  • 地球

総人口が110億人に達しており、地球連邦が統治している。

膨れ上がった人口を養うために植民地である月からの資源の輸入を積極的に行っているが、それにより月が干上がりつつある。


関連タグ編集

ロバート・A・ハインライン


サイエンスフィクション


GAMERA-Rebirth-:第5話のタイトルの由来になっており、設定の各部にもオマージュが見られる。

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