概要
松虫あられの漫画作品。
小学館の月刊!スピリッツにて2023年11月号から連載開始したものの、作者と編集部の意向が合わなかったため2024年1月号の第3話で連載終了。
2024年6月14日より双葉社のWEBアクションに移籍し、第1話からの掲載が始まった。
あらすじ
埼玉のアパレル店で働くアリスは自分の体型と名前がコンプレックス。外ではついつい自分と他人の容姿を比べてしまい、家に帰れば押し付けが強い母とどうにも合わない。
「ここにいたらずっと 消えたいまんまな気がする」
自分に嫌気がさしたアリスは仕事を辞め、青森の祖母の家を訪れる。
そこで出会ったリンゴ農家の青年正市の不思議な優しさと、青森の広い空の下で、アリスは《自分の居場所》を見つけ始める。
登場キャラクター
- 加藤アリス
25歳の女性。埼玉のアパレル店で働いていた。かわいい服が大好き。
ふくよかで赤ら顔なことや、名前が可愛すぎることがコンプレックスで、つい自分と他人を比べてしまう。また、家庭内では母親の押し付けの強さに困っている。
短大卒で小学校の教員免許を持っており、「りんごの木」の担任になる。
- 桜庭正市(さくらば まさいち)
エツの家に居候している男性。イケメン。
一時は東京に出ていたが、地元に帰ってきて実家のリンゴ農家を継いだ。家族とは折り合いが良くない。
「丸くて赤いところがリンゴに似てるから」ということでアリスに「ジョナ」とあだ名をつける。
- 藤田エツ
アリスの母方の祖母。青森に住んでいる。夫はアリスが小学生のときに亡くなっている。
- 桜庭菜知(さくらば なち)
純市の娘。小学三年生の女の子。皆と同じようにすることができず、人前で発言することも大の苦手で、そのストレスで体調を崩しがち。朝学校に行きたがらなかったり、早退してしまうこともある。
- 桜庭純市(さくらば じゅんいち)
正市の兄。ガタイの良い男性で、小学校の教諭をしている。
悪気はないが、ややデリカシーに欠け強引なところがあり、アリスからは苦手に思われている。
- 成田麻湖(なりた まこ)
四年生の女子。「りんごの木」に通う。
気が散りがちで、忘れ物が多いが、細かいところに気づけるタイプ。
- 今大智(こん だいち)
六年生の男子。「りんごの木」に通う。
気が散るのが苦手だが、集中力があり工作が得意。
- 奈良
菜知の担任。
- 工藤
麻湖の担任。
- 菊地
大智の担任。
用語
- りんごの木
菜知の通う小学校に設けられた教室。彼女のように「皆と同じようにすることが難しい・強いストレスになる」という児童たちが通う。
名前の由来は「林檎の木は赤い実の成る木でもたまに青い実が成るが、味は遜色無い。そんな風に、多少皆と同じでなくてもその子自身は否定されないでほしい。」という想いから。