人物
弥電学園一階乙組の男子生徒で首にヘッドフォンをぶら下げている少年。染髪にピアスと外見はチャラそうに見えるが、実際は臆病な本心を隠すための虚勢であり、学園内での乱闘も他人任せにしていた。反面仲間がピンチの時には身を挺して守る勇気を併せ持つ。
昔はネグレクトの被害者で、小学生の頃まではアパートの一室で暮らしていたが、一緒に住む両親はいつも育児そっちのけで激しい口論をしており、いつも部屋の隅で両親がもたらす「大きい音」に怯えながらただひっそりと過ごす日々を送っていた。そんな中、当時の隣人だった売れないバンドマンから旧式のデジタルメディアプレーヤーを譲り受け、そこに記録されていたアメリカの古いバンドの楽曲に意識を傾けることで現実の騒音から逃れるようになる。
そんな現実逃避の日々を繰り返す内にやがてその行為がきっかけで電能として開眼し、事態を感知して自宅にやってきた痣木宵丸に保護される。そのおかげで悲惨な生活から脱出した後は、まともな生活環境と電能の使い方を授けてくれた痣木への恩義から霊媒師を志し、弥電学園に進学した。
なお、ヘッドフォンは中学時代に痣木から誕生日プレゼントとして貰ったものだが、さすがにメーカーと職業にひっかけたダジャレには笑わなかった。
電能
- 涅槃の壁(ウォールニルヴァーナ)
受霊器に記録されている楽曲に意識を集中することで、自身の周囲に不可視の障壁を生み出す防御系の能力。
範囲を広げることで味方を守ることも可能。
欠点は、恐怖などで曲への集中が乱れると障壁が消えてしまうことに加え、起点は自身であるため遠隔展開ができないこと。