概要
デジモンリンクスのナビゲーター。
一人称は『私』
主人公には○○(プレーヤー名)さんという呼び方をしている。
基本的にはナビゲーターらしい丁寧な口調で喋るが、独り言では砕けた口調になることもある。
表情アイコンの種類は割と多く、笑顔や冷や汗、驚愕、悲しみ、ジト目など感情表現は豊か。
本編での活躍
デジタルワールドに訪れていた主人公(プレーヤー)に対して案内を行うナビゲーターの役割で登場する。
もともとは決まった動作でデジタルワールドを機械的に案内するNPCのような存在であったが、ストーリー序盤に偶然起こった危機に主人公が対応する事になり、これ以降マニュアルモード(正確には『緊急自律思考モード』)に移行し、意思を持った人間味あるキャラクターになる。
尚、通常モードである期間は短いためその状態の彼女がどう言った挙動なのかはあまり描写がない。番外編『手紙』における通常モードの栗原ヒナはそこまで機械的というほどではないものの人間味は薄い事が描写されている(後述)
ストーリー進行では、異常の解決においては主人公がデジモンを使役して暴走デジモンを制圧しその間にヒナがシステム的な異常を治す展開が多く、その過程で絆や信頼が構築されていった。
また、伝説のジュレイモンに因んだ恋愛イベント(ヒナとドキドキ大作戦)で主人公との親密度が上がっていく様子が描写されており、困難や問題を協力して解決するにつれ主人公との思い出が彼女の中に蓄積されている様子がわかるようになっている。
サービス終了直前に公開された最終章においては、主人公とともにデジタルワールドの異変を解決し、ヒナのマニュアルモードは解除。メモリは初期化され事実上の別れを迎える事になる。
タイムリミットのようなものもありバタバタと異変を解決するため、感傷に浸る間もなく訪れる別れの際「結構楽しかった」「今までありがとうございました」等の台詞が笑顔で描写され、あくまで淡白で業務的な面を覗かせるが、最後の別れ「さようなら‥」は寂しそうな表情と共に映される。
その後公開されるエピソード『手紙』においては、メタリックドラモンが復元したデータ(正確にはジャザモンが持っていたデータ)の中にマニュアルモードのヒナの綴った消滅する間際の思いがメッセージとして残っていたものが発見され、淡白だった別れに反して彼女が主人公に対して想いを寄せていた事、また会えると信じている事が分かるようになっていた。
デジモンリンクスにおけるデジタルワールドはメタリックドラモンによるデータの再構成がたえず行われており、データとして存在したマニュアルモードの栗原ヒナの存在も決して消えることはなく、いつの日か再会できる日が来るということを思わせるエンディングになっていた。
尚、手紙データを発見したのも読み上げたのも通常モードの栗原ヒナであるが、メッセージ作成者が自分であるとの認識は一切なく作成者を「この方」と言ったり別人である事を嫌というほどわからせてくる描写がある。(手紙の作成者はあなたを大切に思っているという本人のお墨付き描写でもあるが‥)
余談
アプリの配信会社が色々あったこともありメインデジモンであるはずのヴォルケニックドラモンが非常に影が薄く、また対になる存在のメタリックドラモンもそれ以上に存在感が無かったことから『栗原ヒナ』『ヴォルケニックドラモン』『メタリックドラモン』の三体のオリジナルキャラクターではダントツに存在感があった。
さらにストーリーも栗原ヒナとの冒険譚のような終わり方になっていたため、終わってみればメインはデジモンではなく栗原ヒナだったとの評もあった。
モードチェンジ
初年のみ季節により衣装が変わるという仕様が存在した。
クリスマスにはサンタクロースの格好、正月には振袖衣装になりゲーム画面を華やかにした。
2年目の夏には水着等も期待されたがそれは叶わず、それどころかサンタや振袖も2年目以降見ることはなかった。
尚、基本的に帽子を被っている彼女の頭頂部がみれるのは振袖衣装の場合のみとなっている。
小ネタ
各所にデジモン関連のデザインが施されている。
通常衣装では腰のポーチが携帯ギア時代のデジモンの形をしているだけでなく、ファスナーの引き手部分は初代選ばれし子供達が持っていたタグ(紋章が入っているかは確認できない)になっている。
また、ヘッドセットの耳の部分はデジヴァイスのようなデザインになっている。
サンタ衣装では胸のリボンや腰のデジモンギア型ポーチがクリスマスカラーに、ヘッドセットは耳当てのようなモコモコになっている。
胸のブローチはユキダルモンに変化しており、いつもの帽子もサンタ帽になっている。
振袖衣装では各所にデジモンアニメでお馴染みの紋章のデザインが施されており、勇気、誠実、愛情、友情、光の紋章は確認できる。
見切れているのがおそらく純真と希望、帯の巻き方で知識の紋章に対応しておりおそらくコンプリートしている。
髪飾りはタグが2つと光の紋章のような形をしており非常に凝っている。
また、衣装関連ではないが彼女の公式立ち絵ではデジタマを抱えているものが使われており、サービス終了までこのデジタマが孵ることはなかった。
しかし後述するデジモンカードにてテイマーカードで栗原ヒナが登場した際、通常とパラレルのうち通常は公式立ち絵が使われたのだがデジタマからはボタモンが産まれていた。
サービス終了から約2年、公式立ち絵公開からは実に約5年以上の時を経ており、一部界隈は騒然とし『デジタマの中身がボタモンであった事』『孵るのに5年以上要した事』がそれぞれ話題になった。
デジモンリンクスサービス終了後
サービス終了後の主な露出としてデジモンカードゲームにて何種類かのカードに登場
2022年7月29日発売のドラゴンズロアにて『ヴォルケニックドラモン(パラレル)』『メタリックドラモン(パラレル)』のカードにそれぞれカードイラストの一部に登場。
またテイマーカード『栗原ヒナ』では通常とパラレルで2種類のバージョンで登場した。
サービスが終了して2年以上経つデジモンリンクスがピックアップされた事も栗原ヒナが起用された事も予想外で、過去にデジモンリンクスをプレイしてたユーザーには衝撃が走った。
また、デジモンリンクスの知名度自体があまり高くなかったこともありデジモンカードユーザーからは「このキャラは誰?」「何のキャラクター?」と一部話題になることもあった。