桜井誠(政治活動家)
さくらいまこと
日本の政治活動家であり、市民団体『在日特権を許さない市民の会(通称:在特会)』の初代会長。
「桜井誠」の名前はペンネーム・通称であり、本名は髙田誠(「高」は旧字体であり機種依存文字。読みは「たかた」)。政治団体『日本第一党』の党首。
福岡県北九州市出身で、1972年2月15日生まれ。
母子家庭で育ち、本人曰く生活は決して豊かではなかったという。
福岡県立の中間高等学校を卒業後、大学に進学したかったがそのころに母が他界してしまう。
弟を大学に行かせるため、自身の大学進学を断念し、弟の学費を稼ぐために地元を離れて上京、市役所の職員として勤務し、弟に毎月仕送りをしていた。
特別区区役所の非常勤職員も経験しており、彼によれば、そうして市役所職員として働く間に、公明党や日本共産党などの政党が生活保護不正受給に助力している現場に直面したという。
そうした経緯もあってか、インターネットを通じ韓国について独学で研究を進めていき、その内に「韓国という国は、知れば知るほど嫌いになる希有の国」という認識を持っていき、中央日報の翻訳版電子掲示板で韓国人と討論を行うようになり、やがて東アジアの近現代史をテーマにした自身のウェブサイトである『不思議の国の韓国』『Doronpaの独り言』を開設した。
2006年12月2日に、自身が設立し初代会長を務める市民団体『在日特権を許さない市民の会(通称:在特会)』の準備会合において会の設立を決定し、翌年1月20日に発足集会を終えて以後に正式な活動を開始した。
2015年12月22日、法務省人権擁護局より、2008〜11年に東京都小平市の朝鮮大学校前で「在日朝鮮人2人に対し脅迫する言動を行った」事に対し「生命・身体に危害を加えかねない気勢示し被害者を畏怖させる違法なもの」「人間としての尊厳を傷つけるもので見過ごすことができない人権侵犯」として、以後同様の行為を行わない旨を文書によって勧告された。
2016年6月、有田芳生参議院議員の「桜井誠の存在がヘイトスピーチ=差別扇動そのもの」「差別に寄生して生活を営んでいるのですから論外」等のツイッターでの発言に対し、名誉毀損であるとして500万円の損害賠償を求めて提訴した。
しかし2017年9月27日、東京地裁は「在特会や桜井氏は『在日朝鮮人を皆殺しにしろ』などの差別的言動を繰り返した」と指摘し「ヘイトスピーチは社会的関心の高い問題。桜井氏も在特会の中心的存在で影響力があり、一定の批判は甘受すべきだった」とする一方、有田の発言は「ヘイトスピーチを防止し、反対する趣旨だった」「論評の範囲を出ず、違法とは言えない」として桜井の訴えを棄却した。
桜井はこの判決を不服として控訴したものの、2018年3月7日、東京高裁は有田の発言が「桜井氏が在特会によるヘイトスピーチの中心的、象徴的存在で、差別的扇動による収入に依拠して生活している」との主旨であり、内容は真実であり違法ではないとして、控訴の請求を棄却した。
2017年11月8日、桜井のTwitterアカウントが凍結(使用不能になり、ログも見られなくなる)となった。どのツイートが、どの規約に反していたかは明らかにされていないが、凍結処分時に理由を明らかにしないのはTwitterにおける通常の対応であり、桜井の例が特に秘されているわけではない。
- 公式ブログ『Doronpaの独り言』
- Twitterアカウント (規約違反により凍結処分を受けた)