概要
梅澤俊郎が自身の手で作り出した装備品。
打撃性能より相手に突き刺すことを重視したつくりとなっている。
漢字の魔術に対する強力な触媒であり、十手によって傷つけた相手の血液を用いて漢字を書いたとき、彼の魔術は最大限の効果を発揮する。
これもカード化しており、
西洋ファンタジーモチーフのカードが多いマジック・ザ・ギャザリングのエキスパンションの中でも和風世界な異色セット・神河ブロック第2エキスパンション『神河謀叛』で収録。レアリティはレア。
前ブロックで登場したアーティファクト・カードの新カテゴリ『装備品』の1枚でありマナを払えばクリーチャーに装備させることが出来る。
もちろん他のエキスパンションのカードと併用も可能なのでエルフやマーフォークが十手持って殴ってくるシュールな光景も・・・
なんて笑っていられるレベルの代物では無かった!!
カード性能
マナ・コスト | (2) |
---|---|
カード・タイプ | 伝説のアーティファクト — 装備品 |
能力 | 装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、梅澤の十手の上に蓄積カウンターを2個置く。 |
梅澤の十手から蓄積カウンターを1個取り除く:以下から1つを選ぶ。 | |
・装備しているクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。 | |
・クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。 | |
・あなたは2点のライフを得る。 | |
装備(2) |
蓄積カウンターが乗る条件は『戦闘ダメージ』のみ表記されている。
これは誤解されがちだが対戦相手に与えたダメージのみならず、装備クリーチャーがブロックされた時も逆にブロックしたときのも含まれる。また、この手のカードでは珍しく1度に2個乗ることもあって、装備させて殴りにいけば蓄積カウンターがガンガン乗る。
その上、クリーチャー強化のみならずマイナス修整能力で邪魔な敵クリーチャーを排除・いざって時に役立つライフ回復能力も備えた万能ツールである。
ついでに
エンチャントと違い、これは装備品なので装備してるクリーチャーが墓地に行ってもこのカードは場に残るので、クリーチャーを補充できれば再使用は可能。溜まったカウンターも無駄になりにくい。
相手が呪文主体のデッキであった場合、クリーチャー強化ぐらいしか使いどころ無くなってしまうという欠点もあるが、
汎用性がすさまじく高く、なお且つ無色のアーティファクトであるので色を問わず使用できるゆえデッキに組み込みやすい為、使用率は非常に高い一枚であった。
当時の環境を知る者からは、その様子を『十手ゲー』と称される。
それゆえ、
スタンダードのローテーションから数年たった2011年
新設された新フォーマット:モダンにて『スタンでの最強カードがモダンでも最強であってはならない』といった理由から開幕当初から 禁止カード に指定される。
余談
神河謀叛の構築済みデッキの内の1つ『鼠の巣穴』には必ずこのカードが1枚は封入されていた。
当然だが恐るべき人気を誇ったデッキとなる
また海外からもそのクソさ加減ゆえ「Fuckin Japanese Weapon」というあんまりなあだ名で呼ばれていたりもする…
後のエキスパンション『モダンホライゾン』にて、これの調整版である《梅澤の魔除け/Umezawa's Charm》が登場した。
性能は端的に言えば「十手の3つの能力の内の1つを選んで使う2マナインスタント」。蓄積カウンターを置く手間がなく即効性が高いという強みはあるが、クリーチャーさえいれば同等の効果を使い放題の十手のクソさを再認識させられるカードである。